2016年8月 グローバル転職求人倍率1.33倍
※グローバル転職求人倍率:2ヵ国語以上の言語において、ビジネスレベル以上のスキルを条件とする求人と、そのスキルを持つ転職希望者の需給バランスを算出したもの <転職求人倍率=求人数÷転職希望者数>
◆職種別グローバル転職求人倍率
グローバル転職求人倍率を職種別に見ると、「財務/会計」が最も高く、前月比1.96ポイント増の6.25倍。次いで、「流通・小売/消費財/ファッション」が前月比2.50ポイント増の4.00倍、2013年8月以降で過去最高倍率となりました。また「IT技術系」が前月比0.08ポイント減の3.52倍となりました。
「財務/会計」については2013年11月の7.23倍に次ぐ高倍率となりました。対象となる転職希望者の減少が原因と考えられ、「財務/会計」職の経験があり、転職を希望している新規登録者は2013年11月に次いで2番目に少ない月となりました。「流通・小売/消費財/ファッション」については、求人数と転職希望者数共に減少しておりましたが、転職希望者数が前月と比較し3分の1に減少した事が高倍率の原因と考えられます。これまで、比較的需給バランスが取れていた「流通・小売/消費財/ファッション」において、4.00倍は2013年8月以降過去最高となりました。2016年4月以降高倍率が続いている「IT技術系」については、求人数が2013年8月以降過去最高となり、「カスタマーサポートエンジニア」、「IT ヘルプデスク」職においても、求人数が過去最高となりました。
2014年5月以降減少傾向だった求人数が、2015年5月を境に増加傾向に転じているのにもかかわらず、該当する転職希望者の毎年の増減トレンドに大きな変化がないため、求人数の増加に伴う需給バランスのギャップにより、高倍率が続いております。
◆業種別グローバル転職求人倍率
グローバル転職求人倍率を業種別に見ると、「情報通信業」が最も高く、前月比0.54ポイント増の2.84倍。次いで「建設業,不動産業,物品賃貸業」が前月比1.96ポイント増の2.82倍、「電気・ガス・熱供給・水道業」が前月比6.60ポイント減の2.40倍となりました。
「情報通信業」については求人数が前月比129%に対して、該当する転職希望者数が横ばいだった事が高倍率の原因と考えられます。次いで2015年10月ぶりのTOP3入りとなった「建設業,不動産業,物品賃貸業」については求人数が前月比250%、その中でも「住宅・不動産・施設関連」の求人数は2013年8月以降で過去最高となりました。