2018年3月 グローバル転職求人倍率1.70倍
※グローバル転職求人倍率:2ヵ国語以上の言語において、ビジネスレベル以上のスキルを条件とする求人と、そのスキルを持つ転職希望者の需給バランスを算出したもの <転職求人倍率=求人数÷転職希望者数>
2018年3月のグローバル転職求人倍率は、年度末を迎えて4月入社を希望する求職者の転職活動が落ち着き、求職者数が減少したことにより、前月より0.20ポイント高い1.70倍となりました。前年同月の1.35倍と比べても0.35ポイント上昇しており、前年よりも求職者に有利な市況が続いています。
グローバル転職求人倍率を業種別に見ると、TOP3は「医療,福祉」、「農林水産・鉱業」、「金融業,保険業」となりました。
求人数は「製造業」、「金融業,保険業」、「建設業,不動産業,物品賃貸業」、「情報通信業」、「医療,福祉」、「サービス業」、「農林水産・鉱業」の7業種にて増加しました。
また、求職者数は「製造業」(前月比11.8%増)、「宿泊業,飲食サービス業」(同20.9%増)、「情報通信業」(同21.2%増)などの業種で増加が見られました。
グローバル転職求人倍率を職種別に見ると、TOP3は「メディカル/医薬/バイオ/素材/食品技術系」、「電機(電気/電子/半導体)技術系」、「総務/人事/法務」となりました。
求人数は、「IT技術系」、「メディカル/医薬/バイオ/素材/食品」、「マーケティング/PR」、「営業」、「教育/トレーニング/語学系」、「資産/不動産資産/不動産」、「クリエイティブ(インターネット関連)」、「クリエイティブ(広告/出版/放送/映像関連/その他)」の8業種で増加しました。
一方、求職者数は「エグゼクティブ/経営」で前月比82.5%増の大きな伸びを見せたほか、「コンサルティング」(同35.3%増)、「ホテル/レジャー/外食系/旅行」(同19.4%増)などの職種でも増加しました。特に「エグゼクティブ/経営」層は、退職時期が年度末や年度上半期末に集中する傾向にあるため、今回は求職者数が大きく伸びたと考えられます。