職種による求人数と転職希望者数の需給バランスの偏り続く
ヒューマンホールディングス株式会社の事業子会社で、バイリンガルのための転職・求人情報サイトDaijob.comを展開するダイジョブ・グローバルリクルーティング株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:篠原 裕二)は、2014年9月末時点でのグローバル転職求人倍率をまとめました。
ここでいうグローバル転職求人倍率とは2か国語以上の言語において、ビジネスレベル以上のスキルを条件とする求人とそのスキルを持つ転職希望者の需要バランスを算出したものを指しています。<転職求人倍率=求人数÷転職希望者数>
◆職種別グローバル転職求人倍率
グローバル転職倍率を職種別で見てみると、「機械(自動車/プラント/精密機器)技術系」が7.60倍でトップ。次いで「流通・小売/消費財/ファッション」が3.63倍、「建築/土木/設備/不動産技術系」と「総務/人事/法務」が3.00倍で着地致しました。転職希望者数は前月比1.25倍に増加しておりますが、2014年7月以降4.0倍以上と高倍率で推移している「機械(自動車/プラント/精密機器)技術系」については、対象となる転職希望者が減少傾向、一方で「営業」、「マーケティング/PR」職については対象となる転職希望者が増加しており、職種によって求人数と転職希望者数の需給バランスに偏りが生じる結果となりました。
◆業種別グローバル転職求人倍率
グローバル転職倍率を業種別に見てみると、「製造業」が2.41倍、4ヵ月連続でトップとなりました。次いで、「卸売業,小売業」が1.97倍、「農林水産・鉱業」が1.93倍と続きました。業界動向としては、前月に比べ高倍率上位3業界の倍率が下がると共に、業種別に倍率格差があった8月に対して、9月は需給バランスが均衡する状況にあります。
9月度の全体での倍率は1.35倍と需給バランスが取れているように見えるものの、2014年4月以降、職種別での最高倍率と最低倍率の倍率格差が大きく、職種による求人数と転職希望者数の需給バランスの偏りは引き続き続くのではないかと考えられます。