Vistex Japan合同会社(Vistex Japan GK)
取材対象者 | 代表:永塚 岳大氏(写真) | 所在地 | 〒102-0083東京都千代田区麹町3-2-9 麹町PREX 7階 |
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業種 | ソフトウェアベンダー |
エリア | 日本 |
企業紹介 | Vistexは、グローバルでトップクラスを誇るSAP社のソフトウェアパートナーだ。多数の世界的代表企業を始め、世界で1,200社以上の金融・公共を除くあらゆる業界の企業に、販売施策管理の最適化ソリューションを提供し、各企業の業績向上や労働・インフラコストの削減に貢献している。本社をアメリカに置き、日本法人は2017年11月に設立された。現在は世界20カ所以上に拠点があり、従業員数は1,500名ほど。なおVistex・CEOのサンジェイ・シャー氏は、世界で最も名誉あるビジネスアワードとして知られている「EY Technology Entrepreneur of the Year 2019」を受賞した。 |
採用職種 | SAPコンサルタント、秘書 |
ご利用サービス | Daijob.com、RPO |
Vistex Japanは日本法人設立から約2年が経ち、Vistexの強みである自社ソリューション提供を軸に、日本進出後も着々と事業を拡大し続けている。同社では英語力のある人材を必要とするため、Daijob.comとRPOサービスをご利用いただいた。今回はメディア営業部の水野美由紀がインタビューを行い、日本進出の背景やDaijob.comの利用価値についてなど、話を聞かせていただいた。
グローバルトップを走る企業の強み
水野(敬称略)「1999年に設立された御社が、2017年に日本進出へと至った背景を教えてください」
永塚(敬称略)「当社は日本進出前に、アメリカ、南米、ヨーロッパ、アフリカ、日本以外のアジア諸国で展開していましたが、パートナーであるSAP社と当社CEOのサンジェイがGDP世界3位である日本市場に大きな可能性を感じ、日本進出に至りました」
水野「御社にしかない強みは、どんなところでしょうか?」
永塚「一言でいうと製品の“開発力”です。アメリカとインドに全従業員の1/3を占める500人規模の製品開発部隊がおり、R&D(Research and Development)を担っています。当社は世界最大のERPであるSAP ERP※向けの拡張ソリューションをお客様に提供しています。SAP ERPへアドインされ動く仕組みを500人規模で開発するヒューマンリソースを保持しています。当社が扱う販売施策管理の領域において、SAP ERPそのものへアドインするソリューションを事業とする企業は、私の知る限り当社以外ありません」
水野「そうですね、他社での“SAPコンサルタント”ポジションは、各企業に合わせたコンフィグレーション※ができる人材であることが多いです。SAPの中で動くソフトウェアを取り扱えるのは、他社にはない1番の強みですね」
永塚「プロジェクトは、SAP ERPと弊社ソリューションの両方に精通したコンサルタントが推進していきます。具体的には、お客様のビジネスを理解してシステム導入後のビジネスを共創し、その将来像に基づいてコンフィグレーションや試験を進めていきます」
水野「現在は、特に日本国内では競合他社がない状況なので、ますます御社の事業は伸びていきそうですね」
希少価値の高いSAPコンサルタントを採用できた理由は?
水野「御社はDaijob.comとRPOサービスをご利用いただき3名のSAPコンサルタントと1名の秘書を採用成功できましたが、その要因はどんなところにあったと思いますか? 特にSAPコンサルティングの採用は、他社では苦戦されるところも多いのですが……」
永塚「SAPコンサルタントで採用した方の1人は、SAPに精通した方でした。その方は、SAP製品をより多くの日本企業に展開する上で、VistexのソリューションがSAPの弱みであった部分を補うことができると確信し、SAP製品の提供価値をより上げていきたいという理由で、当社に入社を決めてくださいました」
水野「御社には、SAPコンサルタントのキャリアをさらに伸ばせる環境がありますよね」
永塚「SAPの中でアドインして動く製品とその導入の双方を扱っているので、SAP導入のみを扱うコンサルティングファームやSIerよりも、より深く踏み込んだお客様との関わりになります」
水野「今後の人材戦略は、どのようにお考えでしょうか?」
永塚「日本法人が立ち上げられてから3年目に入りますが、まだ退職者を出しておりません。特にSAPコンサルタントの方たちは、とても希少な人材を採用できているので、今後は社員数が増えるに従って、定着率が課題になってくると思います。当社は有給休暇が1年で15~20日ありますし、多くの上場企業よりも福利厚生は手厚いと思いますが、ますます充実させていく予定です」
水野「永塚様は、日本法人で初めての正社員としてご入社されたそうですが、入社当時は会社に対してどんな印象を持ちましたか?」
永塚「私たちの本社はアメリカにありますが、CEOのサンジェイはインド人であることもあり、数値管理を徹底するアメリカ的な社風と、インド的なファミリー気質の社風がミックスされていると感じました。お互いに協力し合う文化があり、『日本は1人で大変だろうから、何かあったら言ってね』と、同僚から声をかけていただきましたが、ただの挨拶ではなく、本当にインドの同僚が献身的に私のことを助けてくれました。一般的な外資系のイメージとして持たれやすい“ドライで縦割り”のカルチャーとは違いますね。日本のお客様の要件を反映したソリューションも本社の製品開発へ反映されており、今後は逆に日本法人からグローバル他拠点へ貢献できるようになりたいですね」
水野「今後の会社全体の展望は、どのようにお考えなのでしょうか?」
永塚「グローバル本社としては初めてファンドを調達して、かなり早いスピードで拡大しようとしています。日本においては、当社製品の認知度や価値を市場に訴え続けていき、確実な成長を遂げていきたいと思っています。SAP社も製品のクラウド化を強く推し進めており、今年半ばには弊社のクラウド製品もSAP対応予定です。オンプレミス型※と両立させながら、ビジネスを進めていきます」
「広告掲載×RPO」の相乗効果がすごい!
水野「弊社を利用した感想も聞かせていただきたいのですが、Daijob.comを利用しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?」
永塚「日本法人が立ち上がってから間もないため、人事の専任者がいない状況で採用を進めるにあたり、採用活動のアウトソーシング先を探していたんです。Daijob AGENTは以前から利用させていただいていたので、ちょうど良いタイミングでDaijob.comのRPOサービスのことを知りました。他社の求人媒体も何社から利用しているのですが、効果が出そうになかった媒体は、早々に契約を終了にさせていただいたこともあります」
水野「他社の求人媒体とDaijob.comを比較して、どんなところに違いを感じましたか?」
永塚「Daijob.comは他社の大手求人媒体と比べると、登録者数の分母は少ないかもしれませんが、当社が求める人材は英語力が必要なので、バイリンガル人材に特化している独自のデータベースを持っているという強みが、とても魅力的でした」
水野「弊社の営業やRPO担当の対応は、いかがでしたか?」
永塚「とてもしっかりやっていただけたというのが、率直な感想です。週次の定例ミーティングで、進捗状況に合わせて毎回新しい提案を出していただけたので、とても信頼できました。他社には、一方通行のサービスに陥っているところもありますが、Daijob.comの登録者は当社が求める英語力のあるターゲットにマッチしている上、常に採用活動を改善させながら進められたので、結果が出せたと思っています」
水野「ありがとうございます。RPOサービス経由の採用ではなく、求人広告経由の応募からも『秘書』ポジションの採用ができましたが、そちらの使い勝手はいかがでしたか?」
永塚「『秘書』ポジションの掲載を申し込むにあたり、応募数の目安を教えていただいて、費用対効果が見込めそうだったので掲載を申し込みました。スカウトメールを送信しなくても、求職者からの応募がどんどんきたので、こちらが動かなくても候補者を待つだけの状況になり『すごい楽!』と思いました。ただし、SAPコンサルタントと比べて選考スピードが異なり、内定を出したいと思っていた方でも、わずかの差で逃してしまった方もいました。私は採用が専門ではないので、そのようなポジションによる採用活動の違いについても、Vistex専任のDaijob.com採用コンサルタントからアドバイスをいただき、助けていただきました」
水野「人材採用のコスト面では、いかがでしたか?」
永塚「派遣社員を雇うよりも、コストパフォーマンスが良かったです。企業側にとってもリスクはないですし、採用される方も派遣社員より直接雇用の契約社員の方がモチベーションも高まると思います。Daijob.comの広告掲載は、外資系のアドミニストレーターを探すには、非常に良いサービスだと思うので、他社にもぜひ勧めたいくらいですね」
水野「サービスで改善すべきことがありましたら、教えてください」
永塚「Daijob.comの広告掲載とRPOサービスとの相乗効果がとても良かったので、RPOサービスは『40時間分の採用サポート』という時間での換算ではなく、『採用のプロがサポートするサービス』であることを強調された方が良いと思いましたよ。採用活動をアウトソースできる上に、結果も出せるサービスであれば、採用コストはかなり安いと思います」
水野「ありがとうございます。今後も、御社のような日本進出を図るグローバル企業の採用活動も、支援していきたいと思います」
※「SAP ERP」
SAP社が開発するERP(Enterprise Resource Planning/企業資源計画)パッケージのひとつ。EPRパッケージとは、企業の業務を統合して一括管理するソフトウェアのこと。
※「SAP S/4 HANA」
SAPのインメモリデータベースのこと。これまでのデータベースは、ハードディスクにデータを保持しながら動作することを基本としていたが、インメモリデータベースは、すべてのデータをコンピューターのインメモリに展開しながら動作するため、データ処理が約3倍以上の速さになったと言われている。
※「コンフィグレーション」
コンピューター・サーバー・ネットワーク機器、またはOS・ソフトウェアなどの設定。
※「オンプレミス型」
企業などの組織における情報システムの設置形態の分類で、自社施設の構内に機器を設置してシステムを導入・運用すること。
[インタビュアー]Daijob.com メディア営業部 DR1課ジュニアマネージャー 水野 美由起(写真:左)