小菅：「Daijob Award」の受賞、おめでとうございます。まずはじめに、貴社の事業内容や、注力している領域について教えていただけますか。

平渡淳一（敬称略）：弊社は、ワーキングホリデー制度や留学などを通じて、海外での就労経験がある人材に特化した紹介会社です。採用支援のための「ワーホリキャリア.com」を運営していますが、”ワーホリ（ワーキングホリデー）”という言葉から、「アルバイトで生活資金を稼ぎながら、海外で生活していた人が多そう」というイメージを持つ方もいます。しかしながら、海外へ行く行動力があり、また、何事にも代えがたい海外での貴重な体験をするわけですから、ワーキングホリデーの経験自体、価値があることだと思っています。

小菅：私は前職で留学カウンセラーとして働いていましたが、日本に帰国後、その後のキャリアについて悩まれる方が多かったことを覚えています。ワーホリや留学帰国者に特化されている御社とDaijob.comは、親和性が非常に高いと感じています。御社のチーム体制についても教えていただけますか。

平渡淳一：弊社は、私を含めて計4人のメンバーで構成しています。カウンセラーが3名おり、私が営業と集客を担当しています。Daijob.comに対する役割分担は、私が求人作成・掲載やスカウトを行ない、そこで反応があった応募者・候補者をカウンセラーに深堀りしてもらっています。

小菅：平渡（淳一）様は、どのような営業スタイルで、顧客へアプローチされていますか？

平渡淳一：私自身、過去に飲食業のオーナー社長や、海外4ヵ国に出店した経験を含め、20年以上にわたり経営者としての経験があります。また、700人以上の塾生がいる渡美塾（渡邉美樹実践経営塾）の塾頭や、いろいろな経営者向け勉強会の責任者も兼任しています。そのため、国内のさまざまな経営者及び、海外の飲食店オーナーとの繋がりもあります。そのネットワークの中で、人材に悩んでいる経営者へ声をかけて、採用のお手伝いをすることで、顧客の幅が広がっています。

小菅：カウンセラーの平渡（亜希子）様へも話をお伺いしたいのですが、11月・12月の2ヵ月間で3名成約したとのこと、おめでとうございます。成約した方の人物像について聞かせてください。

平渡亜希子（敬称略）：3名の内訳ですが、2名は26歳と32歳の外国籍の方で、もう1名は30歳の日本の方。決まったお仕事は3名ともホテルのフロント業務です。外国籍の方については、1名はインドネシア、もう1名は香港の方で、お2人とも日本語能力検定N1を取得されている日本語能力がとても高い方でした。

インドネシアの方は、弊社からスカウトして採用に至ったのですが、公開レジュメを見た瞬間に素晴らしい方だと、わかりました。すでに日本の宿泊業で勤務されており、ビザも取得済みでしたので、弊社からすぐにアプローチし、その後、とんとん拍子で内定をいただきました。他の2名の方もホスピタリティ業界で経験があり、語学も問題ありませんでしたので、採用が決まりました。

小菅：アワード対象期間以外も、2022年8月末からDaijob.comをご利用いただき、これまでに、合計7名を採用されています。早く内定を得るために工夫していることはありますか？

平渡淳一：膨大なDaijob.comデータのなかで、「ターゲットをしっかり絞る」ことがポイントだと思います。代行してオファーを送るためには、企業が求める人材像の他、企業そのものについてよく理解する必要があります。そうすることで、ターゲットが明確になってきます。

また、これまでの私の経営経験から、求職者に対しての「姿勢」や「考え方」が一番大事だと感じています。スカウトする際は、単にマッチングを促す紹介業者ではなく、私がその企業の経営者に成り代わって「あなたを私の会社で採用したいです！」というラブコールを送る気持ちと姿勢で接するようにしています。真摯で本気の思いは、求職者へも伝わると信じています。

平渡亜希子：また、弊社は、企業様との面談を必ず2回実施します。1回目は平渡（淳一）が、2回目は私が求職者目線で、求職者が疑問に持つだろう質問を企業にぶつけます 。求職者の方と面談するときは、企業の魅力だけでなく、現実的な面についても、できる限り明確に、細かく情報をお伝えするようにしています。そのため、求職者は内定企業への入社意思が最終的に高くなるのだと思います。

小菅：企業連携、求職者連携、社内連携を、すごくしっかりされているんですね。

小菅：Daijob.comのデータベース、マッチング率を上げる機能、また、営業サポートについては、ご満足いただいているでしょうか。

平渡淳一：海外から帰国した日本人の集客を増やすために、Daijob.comを利用し始めたのですが、御社のデータベースには、日本語が堪能で優秀な外国籍の登録者がたくさんいる、というのが予想外の発見でした。弊社は、これまで日本人をメインにしていましたので、外国籍の求職者を集めるノウハウはもっていませんから、志の高いグローバル人材を集めて弊社の事業を拡大していくためにも、今ではDaijob.comは欠かせません。

小菅：ありがとうございます。喜んでいただけて、嬉しい限りです。

平渡淳一：機能面では、「自動マッチングメール設定」を活用しています。レジュメバンクで検索条件を保存し、その保存した条件に一致する新規候補者の登録通知メールを受け取る設定をしています。まず、朝起きて「今日は数が少ないな、多いな」と確認するのが日課です。

あとは、お世辞抜きで、小菅さんの営業サポートは非常にありがたいです。以前、小菅さんにアドバイスいただいた通り、弊社の求人に「気になる」と意思表示した求職者に対して、すぐにスカウトを送信すると、高確率で面談につながりますよね。そのため「気になる」がもらえるように求職者に刺さる求人内容を作るようにしています。「気になる」専用のメールテンプレートも含め、今では求職者用のメールテンプレートを合計10種類ほど準備しています。

また、定期的に、客観的なデータと傾向などを教えていただいています。例えば「ホスピタリティ業界へ応募する人は、教育業界経験者が一番多い」というアドバイスにより、スカウト対象者を増やすことができたのは、目からうろこでした。

小菅：最後になりますが、今後、Daijob.comを利用して実現したいこと、目標についてお聞かせください。

平渡淳一：弊社は、この2年ほど、コロナで大打撃をうけて本当に大変でした。そのため、これからは事業を拡大して、目標はDaijob.com経由で年間30名の採用を成功させることです。今回、御社から採用実績の高いコンサルタントとして表彰を受けたので、Daijobを利用する企業の「模範生」になりたいですね。そのためには「Daijobさん経由で30件成約しました！」と、有言実行できるようにします。

あと、私の生涯の目標は「日本と日本人の素晴らしさを世界に広める」こと。そのためには、日本と日本人の魅力を世界に多言語で伝えることが出来る優秀な人材が必須になります。これからも御社と連携して、より多くの企業のグローバル化、インバウンドの強化を人材面で支えていくことを実現していきたいです。