「外国籍人材の採用を行う企業は、すべてDaijob Career Fairに参加した方がいいと思います!」求職者を楽しくもてなす演出で、100名以上を集客した「JELLYFISH」

【HRClub】JELLYFISH_202403
2024.03.14


JELLYFISH Inc.
採用職種IT/機電系エンジニア、介護職

取材対象者 ヒューマンキャピタル・ソリューション事業部 執行役員 高山 氏
所在地 〒141-0031 東京都品川区西五反田2-24-4 WESTHILL 4F
業種 人材紹介会社
エリア 日本
企業紹介 教育~就職を軸に、採用コンサルティング事業、ファイナンス支援事業、教育コンサルティング事業、地域開発事業の4事業を展開。採用コンサルティング事業においては、IT/機電系の外国籍人材専門紹介会社として新卒~ハイキャリアまで幅広い求人を紹介。日本語ほか、英語、ロシア語、ベトナム語、中国語、韓国語と、様々な言語で対応できるアドバイザーが在籍してる。
ご利用サービス Daijob.com、Daijob Career Fair
企業規模 1~50名

インタビュアー:Daijob.com メディア営業部 三澤弘享

 

今回は、採用支援事業などを行なうJELLYFISH様を訪問。過去にも、何度かDaijob.comのサービスをご利用いただいており、2023年5月から改めてDaijob.comに求人掲載が再開された。同年12月には、「ITエンジニア」の求人に特化したDaijob Career Fairにも出展。Daijob Career Fairでは、一際目を引く企業ブースの演出が功を奏し、約4時間で100名以上の求職者がJELLYFISHのブースを訪れた。今回は、その驚異的な集客方法を探るべく、Daijob.comメディア営業部の三澤弘享が、ヒューマンキャピタル・ソリューション事業部 執行役員 高山氏に、Daijob Career Fairを通して、多くの母集団形成に成功した理由や工夫したポイントなどを伺った。

HRClub_採用事例

経歴やスキルだけではない、本当に必要な人材を採用するための着眼点は?

ヒューマンキャピタル・ソリューション事業部 執行役員 高山
三澤:2023年12月のDaijob Career Fairにご出展いただき、ありがとうございました。高山(敬称略):あのフェス(※Daijob Career Fairのこと)に参加して、本当に良かったです!外国籍人材の採用活動を行なっている企業はすべて、Daijob Career Fairに参加した方がいいんじゃないかと思ったくらい、とても充実したフェスでした。出展ブースの片づけが終わった後も、大盛況の余韻に浸りながら、おもわずその場で求職者の書類を確認し始めてしまい、気がついたら出展企業の中で会場内に残っていたのは、私たちだけになっておりました……。最後はDaijobの皆さんに拍手で見送られて会場を後にして、少しお恥ずかしいところをお見せしましたが、終了後まで楽しかったです。三澤:そんなに喜んでいただけて、私たちも本当に嬉しいです。出展企業の中でも、御社は求職者の集客人数が群を抜いていたので、Daijobメンバーからも、その集客方法をぜひ知りたいということで、今回は私が代表して話を伺いに参りました。ではまず、Daijob Career Fairの話を伺う前に、直近の貴社の状況から教えていただけますか?

高山:弊社は現在、4つの事業を展開しています。1つ目は、「採用コンサルティング事業」。主に、「IT/機電系」スキルを持つ外国籍エンジニアの紹介に特化した採用支援です。2つ目は、中小・ベンチャー企業向けに資金調達やM&Aのサポートをしている「ファイナンス支援事業」。3つ目は、法人向けオンライン日本語教育プログラムの開発・提供をする「教育コンサルティング事業」。最後は「地域開発事業」で、廃校の再活用提案などを行なっています。

Daijob.comは、私が事業責任者を務める「採用コンサルティング事業」の「IT/機電系」エンジニアを集客するために利用しています。

三澤:Daijob Career Fair出展前に、Daijob.com経由でも採用成功されていましたが、特に御社が強みにしている採用手法を教えてください。

高山:弊社の人材集客チームは日本国内の同業他社と比べて、とても特徴的で、外国籍のマーケターのみで構成されています。そのため、日本人とは違う視点で外国籍の人材を集客できることが強みです。社員同士は国籍が違うと文化も異なりますし、性格は十人十色ですが、「世の中を変えたい、良くしたい」という同じ目的を持つ社員ばかりでチームを組んでいるため、会社全体的にまとまりがあります。

三澤:バックグラウンドが多様な社員でも、目的や志を1つにすることで、団結力が高まるんですね。高山様は、2023年7月にJELLYFISHへ入社し、同年9月から事業責任者に就任され、その後は採用基準を改善したと伺いましたが、具体的に何を変えたのでしょうか?

高山:私が事業責任者の担当になる前は、基本的にリファラルで採用活動を行なっていました。候補者が現れるまで待ち、そこから1人1人の経歴で判断する体制で、明確な採用基準が定まっていませんでした。せっかく新しい人材を紹介できても、その後の離職率が高いことに危機感を覚えたことが、採用基準を見直した背景にあります。

私自身は、どんなに能力が高く実績を出す人でも、周囲に良い影響を与えるような人でないと、最終的には、その人自身のキャリアやその会社の勢いが衰えていくと考えています。そのため、新しい基準は「素直で良い人」「この人と一緒に働きたいと思えるか」に切り替えました。そこから徐々に人材の定着率が高まり、弊社の業績も伸びていったので、新しい基準は間違っていなかったと、自信が確信に変わりました。

三澤:履歴書や職務経歴書だけでは判断が難しいところを、御社の媒体価値によって、人材にも御社のクライアントにも良い実績に結びついたのですね。

 

Daijob Career Fairで100名以上の母集団形成に成功!その鍵とは?

Daijob Career Fair 社員全員_法被前
三澤:2023年5月から、Daijob.comで求人掲載を始めた背景についても、教えてください。高山:弊社の集客数を増やすため、外国籍の求職者をスカウトできる媒体を探していました。他の求人媒体と比較検討した結果、Daijob.comは外国籍IT人材が豊富です。それに、データベースから求職者の経歴やスキルを検索できるため、オファーをする前に人材をセグメントしやすいことが魅力的だったので、トライアルで始めました。その後、12月までにDaijob.com経由での採用に成功したため、Daijob Career Fairにも参加してみようという流れになりました。三澤:ちょうど12月は「ITエンジニア」に特化したフェアだったので、御社がターゲットにしている求職者とマッチしていました。企業と求職者のマッチング率をもっと高めるために、9月は「ホスピタリティ業界」、12月は「ITエンジニア」などと、業界や職種に特化したフェアを実施しました。業界や業種を絞ることで、来場者が減少してしまう心配もありましたが、結果的には、企業様のターゲットにマッチした人材に多数お越しいただけました。

御社のブースは特に大盛況でしたが、Career Fairで母集団形成の成功に至った要因は、何だと思いますか?また、工夫したポイントなどありますか?

高山:来場者がブースに来るまで「待つ」のではなく、積極的に私たちからアプローチすることを徹底しました。おかげさまでフェア中は、休憩する暇もないくらい、ずっと求職者の対応で大忙しでした。出展前は、求職者と話すよりも待っている時間の方が長いのかなと思っていたんですが、予想以上に多くの方に訪問していただけました。

工夫した点は、2つあります。1つ目は、来場者側から「話しかけられやすい雰囲気を作る」ために、法被を作りました。堅い印象を与えるスーツよりも、日本らしい法被を着ていると、お祭りみたいで、話しやすい雰囲気が出せたと思います。何より目立ちますしね(笑)。

三澤:御社の法被は、効果抜群でしたよね。これまでも、別のイベントなどで使われていたんでしょうか?

高山:いいえ、Daijob Career Fairのために発注しました(笑)。弊社の代表が小物好きなこともあり、こういったグッズを作りやすい社風なんです。

そして成功要因の2つ目は「導線」です。会場内で来場者に積極的に話しかけに行き、その会話の中で、来場者とマッチするキャリアアドバイザーを瞬時に判断し、そのアドバイザーのもとへ連れていくという流れを明確に設定しました。適切なアドバイザーが面談を行うことで、採用までのタイムラグが小さくなります。

Daijob Career Fair 社員対応の様子
三澤:来場者ごとに適切なアドバイザーへ繋げるのは、なかなか難しいと思いますが、案内する際、具体的にどのような判断軸を設けましたか?

高山:主に、「語学力」と「経験職種」の2つです。まずは、立ったまま日本語で話しかけ、しばらく簡単な会話をして、日本語力を判断します。英語しか話せない求職者は、英語担当のメンバーが対応。日本語力に問題がない方は、経験職種について掘り下げて、担当アドバイザーと話す前にヒアリングを進めておきました。例えば、ITであれば上流・下流工程に分けてから、それぞれの担当アドバイザーに案内しました。この過程を挟むことで、ブースの訪問者を無言で待たせることなく、会話を楽しみながら重要なポイントをヒアリングできて、スムーズに採用活動を運営できたと思います。

三澤:Daijob Career Fair参加後の母集団形成、ブランディング効果(定量的・定性的)についても、聞かせてください。

高山:数字での共有は難しいのですが、確実に認知度は広がったと実感できています。今回、100名以上の方に弊社ブースへお越しいただき、私たちのビジネス分野が活気づいていること、また、弊社がターゲットにしている「IT/機電系」エンジニア以外にも、弊社のビジネスを拡大できる可能性を感じました。今後、ますます日本で働きたい外国籍人材が増えていくなか、私たちがDaijob Career Fairに出展することで、実際に求職者の方々の目に触れていただき、求職者の方々と直接コミュニケーションをとることで、必然的に外国籍人材への認知度が拡大できると期待しています。

一方、定量面では、約100名の母集団のうち、弊社がターゲットとしていた人材は約25名いました。何名か、日本語力がネックになってしまったのですが、日本語力が理由で不採用になる場合は、弊社アドバイザーのサポート不足が原因のひとつとも言えます。

私たちキャリアアドバイザーは、候補者の言語コミュニケーションレベルを一気に伸ばすことはできません。ただ、素養の部分、例えば、表情、相槌の仕方、ボディーランゲージなど、言語以外のコミュニケーション方法をレベルアップするための指導はできます。

「話せる」という定義は、スピーキング力だけではないと考えています。日常会話レベルの人が話すときに、身振り手振りを加え過ぎると、聞き手によっては、話す力が弱くボディランゲージに頼ろうとしていて、ビジネスレベル初級と見なされてしまう場合もあります。

また、今回の個人的な反省点は、集客できたこと自体に満足してしまい、その結果、クライアントの提案までに、少しタイムラグがありました。今後は、フェア当日の集客導線をより細分化し、フェア終了後の対応を、さらにスピードアップできるように改善していきたいと思っています。

Daijob Career Fair 社員全員_法被後

まずは来場者を楽しませることが、採用成功から会社の業績にまで繋がっていく

三澤:最後に、Daijob Career Fairに関するご要望をお聞かせください。

高山:参加登録者が、フェア当日に話したい企業と、事前に面談時間を予約をできる仕組みがあればいいですね。予約時点で来場者の名前がわかれば、ネームプレートを作って、おもてなしもできます。「フェアに来て良かった」「JELLYFISHのブースに行って良かった」と思っていただきたいですから。まずは求職者を楽しませて安心させることが、その後の転職・採用活動にも影響すると思います。

三澤:御社のブースは、来場者に喜んでもらえる工夫をしているのが伝わってきました。

高山:経営的な視点だけで言えば、フェアの中から成約を上げることがベストですが、目先の利益だけに囚われると、結局は経営も持続しません。弊社に対して好印象を抱いてもらい、口コミも広まることで、リファラル採用にも繋げたいと思っています。現在、韓国とフィリピンに支社もありますが、今後は台湾をはじめ、他の国での事業展開も視野に入れているので、引き続き積極的に採用活動を行ないますので、よろしくお願いします。

三澤:引き続き、よろしくお願いいたします。外国籍人材の採用活動を行なっている他の企業にも参考になるような、貴重なお話ありがとうございました。また次回の参加やフェアでの演出も楽しみに期待しています!

集合写真

[インタビュアー]Daijob.com メディア営業部 三澤弘享(写真:右)

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