「RCS」世界トップブランドのPRを日本で手がけるには?

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2018.07.25


株式会社アールシーエス(RCS)
代表取締役:ロン・スタンバーグ氏(写真:右)
パートナーシップ ディベロップメント:ドミニク・ユングヘネル氏(写真:上から3枚目)

社名 株式会社アールシーエス(RCS)
所在地 〒151-0064 東京都渋谷区上原1-3-5 SK代々木ビル2F
業種 広告代理業、雑誌の出版編集及び制作
エリア アジア、東京
企業紹介 クライアントの広告制作、PR、各種プランニングを行い、『ブランドは1つ、売り方は無数。』を理念に掲げている。多くの海外企業から日本での広告宣伝活動を委ねられており、国を越えた“クロスカルチャーマーケティング”を得意としている。
採用職種 アカウント・エクゼクティブ
ご利用いただいたサービス Daijob.com、テクニカルサポート

RCSの代表、ロン・スタンバーグ氏は米カリフォルニアで育ち、子供の頃から日本の美術や歴史などの文化に魅了されてきた。1979年に当時まだ珍しかった日本への留学を果たし、後に広告代理店・博報堂の仕事に携わるチャンスを得る。それをきっかけに、日本の広告業界や出版社・マガジンハウスの編集など、日本のメディアと海外文化の架け橋として、キャリアをスタートさせた。現在は日本国内のみならず、多国に渡る世界トップブランドのキャンペーンも数多く担当している。商品やサービスの価値を言葉やデザインの力でグローバルに届けられる人材を、どうやって見抜くのか? 代表のロン氏とDaijob経由の採用を担当したドミニク氏がインタビューに答えてくれた。

カリフォルニアで夢中になった『将軍』

横川:「ロンさんのご経歴を拝見すると、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)で日本文学を専攻されて、その後20年以上も日本で会社を経営されていらっしゃいますが、日本へ興味を持ったきっかけを教えてください」

ロン様:「私が育ったカリフォルニアには、日本を始めとしたアジア文化の存在が身近にありました。それに私の母が日本や中国の美術品好きだったので、幼少期からアジアのアートに囲まれる生活を送っていたんです。家庭料理も和食や中華をよく食べていましたし、我が家でメインに使われる調味料は醤油だったくらいです。算数の勉強も、そろばんを使って学んでいたほど日本文化が私の日常生活にしみ込んでいました」

横川:「子供の頃から、すっかり日本文化が生活の一部になっていたのですね」

ロン様:「そうですね。育った土地や親からも大きな影響を受けていますが、高校生のときに『将軍 SHOGUN』(ジェームズ・クラベル著)という小説を読んで、さらに日本への興味に拍車がかかりました。就職に有利になる学問でないことは承知の上で、日本史を大学で専攻しましたが、“言語”というスキルがあればなんとかなるという思いもありました」

横川:「日本について学ぶだけでなく、日本で仕事を始めて会社設立にまで至ったのは、どんな思いがあったのでしょうか?」

ロン様:「UCLAの卒業後は博報堂や朝日新聞でインターンシップを体験した後、私も学生の頃よく読んでいた人気雑誌『POPEYE』(マガジンハウス発行)の編集や広告営業を担当し始めました。日本語ができる外国人は非常に少ない時代だったので、マガジンハウス以外からも英語のキャッチコピー制作を頼まれるようになり、デザインの知識も活かして日系企業の英語パンフレットや広告制作も手がけるようになりました。『会社を作りたい!』という気持ちがあって創立したというわけではなく、いろんな仕事を行う延長線上に会社化する流れが生まれたので、RCSも創立に至りました」

横川:「ロンさんはバイリンガルのクリエイターとして、日本国内で貴重なポジションを確立したことが、会社化への発展に繋がっていったのですね」

代表取締役:ロン・スタンバーグ氏

Do you get it(本当にわかってる)?

横川:「日本では特にIT分野で、日本語スキルを重要視しない企業の求人が急増していますが、御社ではいかがですか?」

ロン様:「当社の場合は全員が日本語必須です。商品は1つですが国によって売り方は無数にありますし、日本人の心に合っていないと日本で商品は売れません。“言葉=人の価値観や歴史”なので、当社でやっているような“クロスカルチャーマーケティング”は、日本語を理解していないと日本へ商品をどうやって紹介すべきなのかわからないと思います。まずは言語を理解した上、その言語を話す人たちに向けて、どんなプロセスが必要なのか、何を調整すべきかが理解できるようになります」

横川:「複数の国にまたがった企画は、どのように進めているのでしょうか?」

ロン様:「当社は約20ヵ国とビジネスしているので、その国の言語がわからなくてもクライアントに何をアピールすべきか、深い理解が必要です。当社では海外から日本、または日本から海外への商品を販売するときは、1年以上かけて調査や研究をすることもあります。アメリカでも日本でも婚約・結婚指輪に選ばれることが多い『TIFFANY&Co.』の日本プロモーションも担当しましたが、指輪をプレゼントする方法は国によって全く違います。

アメリカでは基本的に結婚することや結婚指輪は男の人が決めるものです。日本では女性がプロポーズされる前から準備万端に指輪を選んでおいて、男性からプロポーズされたらTIFFANYへ一緒に買いに行くことが多いです。この方法はアメリカ人からすると、『You gotta be kidding me(冗談でしょ!)』と言いたくなる婚約・結婚指輪のプレゼント方法です(笑)。ブランドのイメージとメッセージを守りながら、“人の行動” “人の価値観” “人が買うプロセス”を理解した上で、商品をプロモーションの言葉によって活かす必要があります」

横川:「商品のコアな部分を理解した上で、各国の文化や習慣に合わせたプロモーションを展開できる人材かどうかを、採用面接で見抜くのは難しそうですよね。どんな点に注力しているのですか?」

ロン様:「すべてはコミュニケーション力だと思っているので、自分の考えをロジカルに伝えられるかどうかですね。カバーレターで自分のストーリーを明確に説明できていれば、書類選考通過の可能性が高いです。そして、業務経験が少なくてもコミュニケーション力が高い方は、面接で採用することがあります。

例えば当社でVISAクレジットカードの優待キャンペーンを担当しましたが、ロシア観光に来た中国人のVISAカード利用客がロシア国内のレストランやホテルで優待サービスを受けられるようにするというものでした。そのキャンペーン担当者は当社のフランスとスイス出身の2人でしたが、グローバル環境でのプロジェクトは一方通行では決して進まないので、いかに互いの情報や理解をシェアできるかが、新サービスを構築する鍵になります。優待サービスをVISA会員に提供してくれる会社をいくつ契約できたのかという目先の利益ではなく、新しいサービスの概念をロシアの方に理解してもらうところから浸透させるまでが、私たちのビジネスです」

横川:「クライアントとの関係は数字を積み上げるだけでなく、パートナーとしての関係性を築き上げていらっしゃるんですね」

ロン様:「そうなんです。RCSは、双方がWIN-WINとなるようなパートナーシップ・プログラムを開発してきました。クライアントが想像もしなかったパートナーを発見することで、認知を拡大したり、トラフィックを増加させたり、消費を促したりすることができるようになります。例えば、通過点である空港で盛大なパーティーを催すように。エアラインとショッピングセンターを結びつけるように。クレジットカードをオーストラリアの動物園で使うように」

横川:「そういった豊かな想像力が必要な仕事をする人材を探す上で、他にはどんなことを大切にされていますか?」

ロン様:「採用面接に来た方が何に興味を持っているのか、どういったことを面白いと感じているのかも見ています。英語で『Do you get it (本当にわかってる)?』という言い方がありますが、これは表面的な言葉の意味を理解しているだけでなく個人の考え方として、言葉の背景にある意味や習慣も含めてボーダーレスな感覚が身に着いているのかを確認したいときに使います。様々な文化にまたがって、広告展開を担う当社の仕事には重要な感覚です」

パートナーシップ ディベロップメント:ドミニク・ユングヘネル氏

システム以上にサービスが効果大!

横川:「採用をご担当されたドミニクさんはDaijob.comを使ってみて、いかがでしたか?」

ドミニク様:「日本に来たばかりの10年前、自分の職探しのためにDaijobを使っていたので、サイトのことは前から知っていました。当社での採用を進める際は、Daijobの営業担当者に弊社へお越しいただいて直接ブリーフィングできたので、こちらが希望する人材の詳細までお話できて安心できました。当社は人事担当者がいるわけでなく、私は本来の自分の業務と採用業務を同時に進めなければいけなかったので、TS(テクニカルサポート)のサービスで求人のレジュメを探していただけたのも、すごく助かりました。そのレジュメに対してフィードバックすると、また新しい候補者を提案していただけたので、無事に採用までたどり着けました」

ロン様:「システム以上にサービスがすごく良かったですね。うちのような人事部を設けていないような規模の会社にとって、その役割を担ってくれるようなテクニカルサポートの存在は心強かったです」

横川:「ありがとうございます。TS部門ができたのは、1年程前です。Daijobに求人を掲載した企業様には、ぜひ採用成功するまでおつき合いさせていただきたいと思っています。改善してほしいことは何かありましたか?」

ドミニク様:「レジュメを見るときにレビュー済みなのかどうかや、面接したい人なのかどうかなどをカテゴリー分けできたら採用効率があがりそうですね」

横川:「なるほど。ぜひ今後の参考にさせていただきます。たくさんの興味深い話をありがとうございました!」

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[インタビュアー]
ダイジョブ・グローバルリクルーティング株式会社 営業本部統括部長 横川 友樹