「ウェーバー・シャンドウィック・ジャパン」PR業界の変革期に光る人材とは?

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2018.12.14


ウェーバー・シャンドウィック・ジャパン(WEBER SHANDWICK)

    シニア プランナー、インサイト:延 亜華利(写真:中央)
    シニア マネージャー、クライアント エクスペリエンス:サム・ギラーデロ(写真:右側)

社名 ウェーバー・シャンドウィック・ジャパン(WEBER SHANDWICK)
所在地 〒108-0073 東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル13階
業種 マスコミ・広告・出版・印刷・放送
エリア 日本
企業紹介 ウェーバー・シャンドウィック・ジャパンは日本のPR業界の草分けとして、約60年間、国内外のクライアントのニーズに沿った広報コミュニケーションサービスを提供してきた。国際イベント招致活動の広報をはじめ、世界的に有名な外資系企業、政府、公共機関、中小企業の日本進出や、日本企業の海外進出に伴う広報活動のサポートを行っている。
採用職種 PR・マーケティングコミュニケーションズ
ご利用いただいたサービス Daijob.com

数々のグローバルPRアワードを受賞しているウェーバー・シャンドウィック。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の普及などによりコミュニケーション手段が大きく変化し続ける中、“エンゲージ・オールウェイズ”を理念に掲げ、PR業界をリードしている存在だ。PR業務を担当している延亜華利氏、サム・ギラーデロ氏と採用担当が、PR業ならではの楽しさを話してくれた。

PR業界は大変革期に

中野(敬称略):「御社で新たに人材を募集することになったのは、どんな背景からでしょうか?」

採用担当:「最近のPR業界は人材の動きが活発化しているので、リプレースメントのために求人掲載を出しました。近年は企業のコミュニケーションの形が変化していて、PR、広告、マーケティングの垣根がなくなってきています。PRが広告領域に、広告がPR領域へと統合コミュニケーションが進む中、業界全体で人の動きが活発になり、どんどんイノベーションが生まれています」

中野:「業界の変化と人材の動きは比例しますよね。採用担当さん自身は、もともとPR業界の仕事をしていたのですか?」

採用担当:「私は以前、IT分野の採用を担当していましたが、縁あってデジタルマーケティングの採用に関わったことをきっかけに、マーケティングの分野に大きな未来を感じたんです。さらに、マーケティングとの連携が重要度を増している広告やPRを行うエージェンシーに興味を持ちました。その頃ちょうど、友人がウェーバーに入社したことで当社に興味を持ちまたこれも縁あって入社に至りました」

中野:「まさに、PR業界の変化に伴って動いた人材の1人だったのですね。御社はPRに特化したエージェンシーですが、他の同業社のように広告業的な動きも事業に取り入れる予定はありますか?」

採用担当:「『PRを中心にしたコミュニケーション戦略』というところはブレません。一番わかりやすいPRと広告の違う点は、情報の伝達がメディアという第三者を経由して広められるところにあります。その業界の中で私たちの強みは、業界をリードするPRエージェンシーとしてのブランド力と、IPGグループとして提供するソリューションの広さです。我々はクライアントのあらゆるニーズに対応できるコミュニケーションサービスを提供できるグローバルカンパニーです。データ解析ツール、分析ツールなど独自で開発しているテクノロジーも多く、最先端のコミュニケーション戦略が生まれるイノベーティブな企業です」

中野:「特に規模が大きいものとして、東京で行われる国際スポーツイベントのPRも担ってらっしゃいますよね」

採用担当:「そうですね、スポーツマーケティングを専門とするブランドもあり、共同で進めるプロジェクトもあります。ウェーバー・シャンドウィック・ジャパンは約80人という小規模なエージェンシーですが、世界では現在2位のエージェントです。」

中野:「CEOのアンディー・ポランスキー氏が約2年前に来日した際は、日本のメディアからも最近のトレンドや今後のPR業界について意見を求められていましたよね。業界が変化の渦中にある中で、採用担当さんはどんなことに力を入れていますか?」

採用担当:「PR業界が変化しているため、PR業界の経験者だけではなく、メディアやマーケティングなど幅広い分野での経験者も必要です。異業種の方がやってみたい、チャレンジしてみたいと思えるようなイメージ作り=ブランディング”に注力していきたいと思っています」

コミュニケーション力で世界の距離をショートカット

中野:「それぞれ皆さんは、どんな経緯で御社に入社されて、どんな業務を担当されているんですか?」

延(敬称略):「私はスタートアップ企業で1年程、営業やPR、広告運用を担当していました。新規ビジネスの獲得チームに所属していた経験もあります。そこで戦略的に人の心を動かしていくビジネスに携わらせていただいたことで、その延長線上にPR業界がありました。ウェーバーに入社してからは、主にデジタルコミュニケーションのプランニングを担当しています。お客様が伝えたいメッセージを、どんな媒体でどんな表現をしたらいいのかを日々考えていますね」

中野:「PR企画の提案が、普段の生活の中で思い浮かぶことも多いですか?」

:「電車の中や街中などで見かけた人の行動が、PRの提案材料になることがありますね。電車の中でスマートフォンを見ているのは、『暇つぶしをしたいのか?』『情報収集をしたいのか?』などと、人の行動の原動力を紐解いていくと、無意識下にあるニーズに刺さる提案ができます。その人がそれまで考えていた以上に快適なライフスタイルを得ることができたり、1日の時間を有効活用できるようになったりする提案などを考えるのは楽しいですね!」

中野:「人生のコンサルやプランナーみたいですね」

サム(敬称略):「私は英語教師として来日して、山形県で3年程過ごしました。その後は東京で仕事に挑戦したいと思い、1年間は人材業界に入り、ウェーバーには4年程勤務しています。今は日系企業の海外認知を高めるためのキャンペーンを仕掛けたり、海外向けのSNS管理やコンテンツ作りを行ったりしています。日系企業の役員の方が、海外でプレゼンする際の準備を手伝うこともあります。特に最近は国際スポーツイベント関連で、海外の各拠点から主要人物が来日して開かれるカンファレンスやセミナーに携わることも多いです」

中野:「日本から海外、海外から日本へ向けて行うPR活動の難しさは、どんな点にありますか?」

サム:「日本は他の国と比べると、ビジネスもコミュニケーションのとり方も独特のスタイルがあります。国を越えて商品やサービスを売り込むときは、売り込み先の国にとって、どんな意味があるのか伝えられないと、PRの結果を出すのは難しいです。クライアント側に各国のマインドセットや文化、コミュニケーションスタイルを理解してもらう必要があるため調整は大変ですが、クライアント企業が伝えたいことを各国の文脈で発信し、その反響が目に見えて返ってくることに、とてもやりがいを感じます」

中野:「各国にいるグループ会社のメンバーと連携することも、多いですか?」

採用担当:「はい、当社はマネージャーの裁量が大きくてフレキシブルなので、この人をあの国のメンバーと直接話をさせたいと思ったら、海外まで出張に行ってもらったりもします。広い意味で制度に捉われない会社です」

サム:「海外拠点の知見を借りたり、連携をとりながらプロジェクトを進めたりできるのですごく楽しいです。例えば、日系企業の役員が海外で行うプレゼンテーションの準備の際には、現地のメンバーと共に現地メディアへのアプローチ方法や届けるメッセージを考えます。海外出張も半年に2回ほど行けるので、それもラッキーだと思っています!」

中野:「グループ全体を高め合っていこうとする意向が強くて、素晴らしいですね」

経験よりも重要な採用ポイントは?

中野:「採用面接は、どんなことをポイントにしていますか?」

採用担当:「『どんなキャンペーンを見て当社に興味を持ったのか?』『普段から、どんなニュースを見て、それに対してどんな考えを持っているのか?』などと、常に世の中にアンテナをはっているか、自分の考えをロジカルに説明できるか、主体的に何かにアプローチして取り組んでいるかなどを見ています。PRは“情報の伝達”なので、情報を書いたり読んだりまとめたりする力も重要です。入社前に当社に対しての理解がどれくらいあるかで“リサーチ力”が図れますし、レジュメの文章力でも情報を伝える能力があるのかがわかります。ただし入社後に育成していくことも、もちろん考慮に入れています」

中野:「どんな人材が御社には向いているのでしょうか?」

:「私たちの仕事はお客様のブランドや企業理念に価値を見出して、お客様の手先や頭脳の一部となり一緒にコミュニケーションしていくという感覚で進めていきます。何が、なぜもとめられるかを常に考え、お客様にとって最適解を提供するため、柔軟性は必要ですね。また、良さや価値を広めていく仕事なので、自分自身がすぐに商品やサービスのいいところを見つけて好きになれる人が向いていると思います」

中野:「自分の右腕となってくれるような担当者とは、良い関係が作れて実りある結果が出せたりしますよね。どんな方が、伸びしろのある方だと思いますか?」

採用担当:「PR業界の経験がなくても『PRってこうあるべきなんじゃないの?』と独自のビジョンを持っている人とは、一緒にぜひ働きたいです」

サム:「自分がやりたいことを持っていたり、自信を持って物事を進められる人は、実践する機会を与えてもらえる会社なので、得意分野がある方もいいですね」

中野:「そういった方をDaijob.comから是非ご紹介できればと思います。また、Daijobへのご要望があれば教えてください」

採用担当:「Daijob.comは20代の登録者のクオリティーが高いので、すごく助かっています。さらにDaijob.comに登録している方が、どういう経緯でDaijob.comに登録したのかも知りたいですね。キャリアフェアでも、どんな求職者がどんな企業のブースを訪れているのかまでの情報があれば、私たちのアプローチ方向に役立てたいと思っています」

中野:「ご意見ありがとうございます。今後も採用成功だけでなく、御社のブランディングにも繋げていきたいと思っています」

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[インタビュアー]
ダイジョブ・グローバルリクルーティング株式会社 メディア営業部 マネージャー 中野 綾香