金（敬称略）「Daijob AGENTの大阪支社を初めてご利用いただき、ありがとうございました！ 御社が新たに設立した“海外事業グループ”での採用となりましたが、まず新たに海外事業グループが立ち上げられた経緯を教えてください」

堀越（敬称略）「当社は創業以来、関西圏内で発電事業のオペレーションを担い、関西の電力を支えてきました。しかし、“電力システム改革※”や“電力自由化※”という言葉をお聞きになったことがあると思いますが、ここ数年で電力業界は大きく変化しています。電気の小売業への参入が全面自由化された影響で、多くの新規事業者さんが発電設備を建設するようになり、国内外で私たちのような発電設備のオペレーションを担う人材が必要とされるようになりました」

金「長年培った技術が御社の強みになって、他社さんから声がかかっているんですね」

堀越「そうですね。これまでは限られた事業主から依頼を受けていましたが、私たちは電力自由化などを機に海外の発電事業にも取り組んで、幅広くグローバル展開を目指していく計画があります。特に発電所が新しく建設されている地域でオペレーションとメンテナンスのサポート事業を担ったり、発電事業に携わる人材を教育する事業を展開したいと考えています」

金「急速に、社内でのグローバル化対応が必要だったのですね」

堀越「そうなんです。これまでの事業はグローバル展開を前提にしていなかったので、新規事業の立ち上げ経験がある人材を採用する必要が出てきました。そこで、Daijob AGENTさんを利用させていただくことにしたんです」

金「事業内容が広がる前後で、採用課題にはどんな変化がありましたか？」

堀越「約10年前までは、発電所が建設される場所と言えば都会から離れた地域だったので、それぞれの地域で暮らす人にとっても大きな雇用創出の場となり、新卒も中途も地域に根差した人材の採用が多い状況でした。しかし現在では、日本全国の発電所から依頼された仕事に携わってもらうため、採用条件が“全国転勤可能な方”になっています。また日本国内は少子高齢化が進んでいますが、逆に私たちが採用したい人数は増えていて、数の確保といった課題もありますね」

金「採りたい人材も多様化されているんですね。ますます人材の獲得競争は激しくなっていますよね」

堀越「地元の人材市場以外から新たに採用することになって、とてもその難しさを感じています。それでも国内の人材紹介会社さんは何社か存じ上げていたので、国内事業の採用活動は見通しが立てられたのですが、海外事業向けの人材となると、私たちはまったくの未経験だったので『どこにお願いしたらいいのか……』と頭を悩ませていました。そんなタイミングで知人からDaijob AGENTさんを教えていただきましたが、バイリンガル人材に特化されている会社ということで、とても安心感がありました。またグローバル人材採用のノウハウをご教授いただけたことも、非常にありがたかったですね」

金「そう言っていただけて、こちらも嬉しいです」

堀越「Daijob AGENTさんを利用するまでは、国内事業向けであっても労働力人口不足の中、なかなか私たちが希望する候補者を見つけられない状態でした。なので海外事業向けの人材はさらに時間がかかると思っていましたが、その予想を裏切ってかなり早いタイミングで私たちの希望に合う方をご紹介いただけたので、とても驚きました」

金「ありがとうございます。Daijob AGENTを使って、特に良かった点は何でしょうか？」

堀越「Daijob AGENTをさんを知るまで、関西は東京に比べるとグローバル人材が少なく、関西の企業が希望に合うグローバル人材を採用することは、かなり難しいと聞いていました。でもDaijob AGENTさんは、採用活動全体にわたりスピード感をもって取り組んでいただけましたし、選考方法についてもアドバイスいただけて、関西企業であることのハンデを感じることなく採用活動を進められました」

金「今後、Daijob AGENTに期待することは何でしょうか？」

堀越「今回は、海外事業を任せるにはどんな経験や知識のある方を探せばいいのか、自社に合う候補者の明確化についてもDaijob AGENTさんにご協力いただけました。私たちの話を聞いていただいた上で、さまざまな提案をいただけたので、単なる人材紹介だけではなくコンサルティングの要素も担っていただけました。グローバル人材採用に関するコンサルは、今後もぜひお願いしたいですね」

金「私たちが2019年6月に大阪で主催した『外国人採用におけるビザセミナー』にも、ご参加いただきありがとうございました」

堀越「こちらこそ、ありがとうございました。『外国人採用の最近の動向』や『在留資格とビザの違い』などについて、ビザ業務の対応実績がある行政書士の方から、かなり細かくていねいにお話を聞かせていただき、大変勉強になりました」

金「今後も、クライアント企業からのニーズに応えられるようなセミナーを計画中なので、ぜひお待ちしています」

堀越「グローバル人材採用について専門家から学ぶだけでなく、そこに力を入れている企業さんと交流できることも期待しています。今後、当社が海外事業を進めていく上で、参考になりそうな情報などを教えていただける機会になれば嬉しいですね」

金「ぜひ、そういった企業さん同士のコミュニティとしても、活用していただければと思います。他にも何か採用活動に関して課題はお持ちですか？」

堀越「今すぐ解決策が必要というわけではありませんが、『日本から海外に人材を駐在させたときの処遇面をどうしたらいいのか？』『現地で日本人同士の繋がりをどうやって作っていくのか？』などについても、今後は課題になると思っています。グループ会社内だけでは、情報が不足するケースも出てきそうです」

金「なるほど、採用後の対応も含めて多方面からぜひサポートさせていただければと思います。御社の海外事業の発展を私たちも願っています！」

※電力システム改革
以下3つを大きな柱としている。①広域的な送電線運用の拡大②小売の全面自由化③法的分離による送配電部門の中立性の一層の確保

※電力の小売全面自由化
2016年4月1日以降は、電気の小売業への参入が全面自由化され、家庭や商店も含むすべての消費者が、電力会社や料金メニューを自由に選択できるようになった。
（経済産業省資源エネルギー庁より）