谷口（敬称略）「御社はDaijob AGENTの登録者と親和性が高いので、御社の求人を紹介して応募承諾がとれなかったことはありません。いつもありがとうございます！ 会社規模やサービスがどんどん大きく広がっていますが、現在はどんな事業展開が行われていますか？」

中林（敬称略）「最初は、観光ガイドと旅行者とのマッチングサービスを展開していましたが、現在は全国のテレビ局と事業を連携していただいた動画コンテンツを、海外に向けて発信しています。その閲覧データをもとに、旅行者とガイドとのマッチング精度を上げています。さらに、日本でどんなことが体験できるのか検索できるサイトへ、徐々にサービスを広げています」

谷口「御社のサイトは、どんどん見やすく利用しやすくなっていますよね。サイト制作の上で気をつけていることは何でしょうか？」

中林「当社は、サイトの利用者が“直感的に”自分の目的を検索できるサイトづくりを目指しています。そこで重要なのは、全国各地の放送局様が所有するコンテンツになります。各地の放送局だからこそ持っている情報やネットワークを活用しながら、それぞれの土地の魅力を海外の方に届けたいと思っています。そこでさらに、日本での体験価値を上げたい利用者には、ガイドをつけられるというサービス導線設計になります。現在、インバウンド向けの観光サイトは乱立している状況ですが、サイト訪問者を増やすこと以上に、サイト内の回遊率を重要視してサイト制作をしています」

谷口「新しい試みとして、富士通株式会社様とAIを利用した旅行プランの最適化にも取り組まれましたよね」

中林「富士通様とはご縁があり、旅行者の潜在的なニーズを捉えるために、提案したツアーの有効性について実証実験を行いました。どうやってサービスに発展させていくかは、まだまだ検討中なのですが、当社しか保持していないデータを活用していきたいと思っています」

谷口「個人的にもDaijobとしても、御社のサービスは本当に興味深いです！」

谷口「人材採用についても話を聞かせていただきたいのですが、Daijob AGENTを利用する前は、どんな課題がありましたか？」

中林「Daijob AGENTを利用し始めた当時の社員はたった3名で、それまでの採用活動は知人からの紹介や他社の求人情報サイトを利用していました。当社のサイトを作り始めたばかりで、非英語ネイティブのライターが英語の記事を書いたり、ライターではない英語ネイティブが英語の記事を書いたりするには、それぞれ語学力や表現力に問題がありました。英語ネイティブの記事担当者に記事を書いていただいた方が、より魅力的なコンテンツ制作ができるため、外国籍の方を社員として採用することになりました」

谷口「Daijob AGENTを実際に利用したご感想を聞かせてください。採用担当の上村さんはいかがでしたか？」

上村（敬称略）「昨年からご一緒させていただいていますが、求人募集をかけると、こちらの要望＋αの方を紹介していただけました。候補者と面談が終わった後も、Daijob AGENTの担当者には面談者と密に連絡をとっていただいているので、そこからのフィードバックも助かっています。レスポンスも早いですし、私たちが質問し忘れていることまで、きめ細かくご対応いただいていますね。面談から採用するまでの工程は、他社と比べてもスムーズなので、とてもありがたいです」

中林「自分たちで採用活動を行っていたときは、人材のスクリーニングに難しさを感じていました。外国籍の方の語学力チェックは、日常会話レベルなのかビジネスレベルなのかで業務を依頼できるのか大きく異なりますし、面談だけでは時間も限られているので、入社前に当社とどれだけマッチするのかは判断が難しいことがありましたが、事前にDaijob AGENTでスクリーニングされているので、助かっています」

谷口「最近では体験入社も実施されていますが、どのような狙いで導入したのでしょうか？」

中林「実績があり語学力も高い優秀な方であっても、当社とはマッチングしない場合もあります。当社では社風に合うのかどうかを大切にしたいため、体験入社を1週間や1カ月、候補者の時間が許す限り導入しています。その先に社員としてジョインしたいという本人の希望があれば、社員として採用しています」

谷口「その他、採用に関して工夫していることはありますか？」

中林「面談の最初の段階で、候補者の方と私は会わないようにしています。候補者の方には最終的に入社していただく前提で、まずは採用担当の上村や現場の社員2、3名と話していただきます。そこで候補者が当社に期待していることを聞いた上で社員の判断後に、私が候補者と会うようにしています。以前は最初から私が候補者に会うこともありましたが、私の最初の意見がそのまま通ってしまう可能性が高いので、そこは進め方を変えました」

谷口「現在は社員の方の人数も増えたので、採用を任せられる人材が社内にいるのは心強いですよね」

谷口「今後Daijob AGENTに期待したいことは何でしょうか？」

中林「“採用する” “採用を継続する”というのは会社のリソースや経費がかかることなので、入社後の定着率を上げていきたいと思っているんです。当社は会社のビジョンにどれだけ共感していただけるのかが、一番大事なことなので、候補者が希望する働き方と当社ができることのマッチングを、引き続きお願いしたいと思っています。Daijob AGENTには、当社の採用担当者よりも多くの求職者の方と接している方が多いと思うので、蓄積された知見を持ってご協力いただきたいです。谷口さんから現在担当していただいている矢島さんも、よろしくお願いします」

矢島（敬称略）「私は海外での仕事経験があり、配偶者も外国籍の方なので、自分の生まれ育った国を離れて生活や仕事をする大変さをくみ取りながら、今後も候補者をご紹介していきたいと思っています」

中林「ぜひ、その経験を活かしていただけたら嬉しいです」

[Exest株式会社採用担当]上村 琴美氏（写真：中央）
[インタビュアー]Daijob AGENT 谷口 皓一（写真：右）
[企業担当]Daijob AGENT 矢島 成華（写真：左）