2016年9月 グローバル転職求人倍率1.42倍
※グローバル転職求人倍率:2ヵ国語以上の言語において、ビジネスレベル以上のスキルを条件とする求人と、そのスキルを持つ転職希望者の需給バランスを算出したもの <転職求人倍率=求人数÷転職希望者数>
◆職種別グローバル転職求人倍率
グローバル転職求人倍率を職種別に見ると、「メディカル/医薬/バイオ/素材/食品技術系」が最も高く、前月比2.27ポイント増の4.63倍。次いで、「コンサルティング」が前月比1.77ポイント増の4.00倍。また「財務/会計」が前月比2.67ポイント減の3.58倍となりました。
「メディカル/医薬/バイオ/素材/食品技術系」については、該当する転職希望者数が前月比47%となった事が高倍率の原因となりました。また「コンサルティング」については2013年以降初のTOP3入り、過去最高倍率となりました。特にITシステムコンサルティング、ITセキュリティコンサルティング、ITコンサルティング(その他)については求人数が過去最高となり、求人数が前月比137%となる一方、該当する転職希望者数が前月比76%となったため、求人倍率が上昇しています。先月のIT技術者関連の求人数の増加に引き続き、コンサルティングについてもIT関連の求人数が増加傾向となっております。「財務/会計」については前月比68%の求人数となりましたが、2ヵ月連続でのTOP3入りとなりました。
◆業種別グローバル転職求人倍率
グローバル転職求人倍率を業種別に見ると、「農林水産・鉱業」が最も高く、前月比1.96ポイント増の2.69倍。次いで「製造業」が前月比0.91ポイント増の2.62倍、「金融業,保険業」が前月比0.74ポイント増の2.48倍となりました。
「農林水産・鉱業」については求人数が前月比250%に増加しているのに対し、該当する転職希望者数が68%と減少。「製造業」についても求人数が前月比131%と増加、一方転職希望者数が85%と減少。さらに「金融業,保険業」についても、求人数が112%と増加、転職希望者数が78%と減少するなど、9月度のTOP3となった業種全てにおいて、求人数の増加に反して、転職希望者数が減少に転じたため、求人倍率が上昇しています。