2022年10月、グローバル人材の求職者動向は「企画/マーケティング/PR」が大幅に活発化

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 2022年10月から、通常の育児休業とは別に取得可能な「産後パパ育休(出生時育児休業)」制度が施行されました。コロナ禍では、リモートワークやフレックス制度を取り入れている職場で、家族やプライベートとの時間の両立を考慮した働き方を希望する人が増えています。弊社の調査結果によれば、現状、同制度の認知度は高くないものの、企業側から従業員への取得促進が義務化されることにより、徐々に浸透していくのではないでしょうか。企業側も人的資本を最大限に引き出すため、今後も様々な制度の見直しが進むかと思います。
 それでは、10月の“グローバル人材の動向(※1)”はどうなっていたでしょうか。さっそく見ていきましょう。

※1 英語・日本語共にビジネスレベル以上の人材に絞った【Daijob.com登録者で求人応募歴あり、スカウト「興味あり」返信歴あり】の動向

【主なトピック】
・前月比は、9月に続き「企画/マーケティング/PR」(+16.0%)が活発化
・前年同月比は、10ヵ月連続で「教育/トレーニング/語学系」が活発化

前月比は、9月に続き「企画/マーケティング/PR」(+16.0%)が活発化

 「企画/マーケティング/PR」は、9月の(+ 17.0%)に続き、10月も(+ 16.0%)と、大幅に活発化しました。その他の職種は、9月までは徐々に鈍化傾向から持ち直していたものの、「電機・機械」(+ 1.6%)、「アドミン系」(+ 3.1%)、「クリエイティブ系」(+ 5.4%)を除き、マイナス傾向という結果になりました。

前年同月比は、10ヵ月連続で「教育/トレーニング/語学系」が活発化

 全体的に大幅なマイナス傾向となりましたが、今年の1月から「教育/トレーニング/語学系」(+ 17.3%)は、活発な傾向が続いています。

 2021年度の10月は、前月比は5職種、また、前年比では全職種で鈍化傾向でした。一方、翌月の11月では全職種で大幅に活発化傾向となりました。今年の10月は、物価上昇ピークといわれ、また、最低賃金の引き上げが実施されるなど私たちの生活に大きく関わる出来事が起こりました。今後、人材動向にも影響する可能性がありますので、昨年と違う動きになるか、引き続きチェックしてみてください。