2020年9月、グローバル人材の求職者動向は8月よりも活発化

202009
厚生労働省が2020年10月2日に発表した8月の有効求人倍率(一般職業紹介状況)は、1.04倍で前月から0.04ポイント低下しました。企業からの有効求人は前月から0.9%増えており、有効求職者も4.7%増えています。引き続き雇用状況は厳しい状態が続いていますが、現在のグローバル人材※の動きはどうなっているでしょうか?

※英語・日本語共にビジネスレベル以上の人材に絞った【Daijob.com登録者で求人応募歴あり、スカウト「興味あり」返信歴あり】の動向

【主なトピック】
・9月は8月より活発化の傾向
・昨年比は「サービス/リテール系」が増加

9月は8月より活発化の傾向

前月(8月)は2職種のみ増加傾向でしたが、9月は以下の5職種で増加傾向となりました。「IT関連」(+6.2%)、「電機・機械」(+28.6%)、「クリエイティブ」(+47.9%)、「金融/保険/不動産系」(+5.9%)、「その他の職種」(+14.3%)。「クリエイティブ」が大幅に増えていますが、8月は約30%近く減少していたため、今月の増加率が上がっています。

2020年9月の職種別「求職者数」動向比較(前月比)

「サービス/リテール系」が増加傾向

「サービス/リテール系」のみ8月に続いて増加傾向にあります(+5.3%)。「IT関連」「電機・機械」は8月に続いて2カ月連続で-40%以上と鈍化傾向が続いています。昨年と比べて大きな変化がなく、増減10%未満の職種は「営業」(-9.1%)、「マーケティング/PR」(-9.4%)、「コンサルティング」(-5.5%)、「サービス/リテール系」(+5.3%)となりました。

2020年8月の職種別「求職者数」動向比較(前年比)

Daijob.comではクライアント企業からの求人掲載依頼が、改めて増えてきていることもあり、求職者の動きも全体的に活発になってきています。例年であれば最も求職者の動きが活発化するのが9・10月頃であるため、来月はさらなる活発化も予想されますが、今年の動きはどうなるのか、来月もまたレポートをお届けします。