2016年10月 グローバル転職求人倍率1.01倍
※グローバル転職求人倍率:2ヵ国語以上の言語において、ビジネスレベル以上のスキルを条件とする求人と、そのスキルを持つ転職希望者の需給バランスを算出したもの <転職求人倍率=求人数÷転職希望者数>
◆職種別グローバル転職求人倍率
グローバル転職求人倍率を職種別に見ると、「電機(電気/電子/半導体)技術系」が最も高く、前月比0.28ポイント減の2.79倍。次いで、「総務/人事/法務」が前月比0.14ポイント増の2.74倍、「マーケティング/PR」が前月比0.36ポイント減で同率の2.74倍となりました。また「IT技術系」が前月比1.06ポイント減の2.48倍となりました。
転職希望者数が前月比131%と増加したため、全22職種中17職種において、前月比を割り、TOP3いずれも3.0倍未満となりました。TOP3の求人倍率が3.0倍未満となったのは2014年3月以来です。
10月度に最も倍率が高かった「電機(電気/電子/半導体)技術系」は求人数が前月比115%。「総務/人事/法務」については求人数が前月比89%と減少しましたが、対象の転職希望者数も前月比85%と減少したため、高倍率となりました。「マーケティング/PR」については求人数が前月比88%と減少致しました。「IT技術系」については、求人数が前月比105%と増加。転職希望者数についても前月比150%となりました。また求人としても増加傾向にある「プロジェクトマネージャー」と「カスタマーサポートエンジニア」経験者の登録数が2013年8月以降過去最高となりました。
職種別ではTOP3には入りませんでしたが、コンサルティングの中の「ITシステムコンサルティング」については求人数が前月比140%と増加、過去最高求人数を更新いたしました。IT関連職種では求人数と転職希望者数の双方が増加しており、人材の流動化が進むのではないかと考えております。
◆業種別グローバル転職求人倍率
グローバル転職求人倍率を業種別に見ると、「製造業」が最も高く、前月比0.48ポイント減の2.15倍。次いで「電気・ガス・熱供給・水道業」が前月比1.50ポイント増の2.00倍、「金融業,保険業」が前月比0.72ポイント減の1.76倍となりました。
「製造業」全体での求人数は前月比94%と減少しましたが、半導体・電気・電子部品メーカー求人は前月比132%で2013年8月以降過去最高となりました。募集職種としては事務系が特に増加しておりました。「金融業,保険業」全体での求人数前月比91%と減少しましたが、生命保険・損害保険での求人数は前月比128%と増加し、2013年8月以降過去最高となりました。
なお、業種別においてTOP3には入りませんでしたが、情報通信業「ソフトウェアベンダー」や卸売業,小売業「商社・卸」においても2013年8月以降過去最高の求人数となりました。