2016年12月 グローバル転職求人倍率1.59倍
※グローバル転職求人倍率:2ヵ国語以上の言語において、ビジネスレベル以上のスキルを条件とする求人と、そのスキルを持つ転職希望者の需給バランスを算出したもの <転職求人倍率=求人数÷転職希望者数>
◆職種別グローバル転職求人倍率
グローバル転職求人倍率を職種別に見ると、「メディカル/医薬/バイオ/素材/食品技術系」が最も高く、前月比2.26ポイント増の6.83倍。次いで、「総務/人事/法務」が前月比1.57ポイント増の5.18倍、「財務/会計」が前月比1.35ポイント増で4.43倍となりました。 2カ月連続でTOP3入りとなった「メディカル/医薬/バイオ/素材/食品技術系」については、求人数が前月比128%と増加しているものの、対象となる転職希望者が前月比85%だった事が、高倍率の要因だと考えられます。また「総務/人事/法務」については求人数が前月比121%と増加しましたが、対象となる転職希望者数が前月比84%と減少。「財務/会計」については求人数が前月比83%と減少しましたが、対象となる転職希望者数が前月比58%と更に減少したため、高倍率となりました。
◆業種別グローバル転職求人倍率
グローバル転職求人倍率を業種別に見ると、「情報通信業」が最も高く、前月比2.25ポイント増の4.29倍。次いで「製造業」が前月比0.53ポイント増の2.92倍、「農林水産・鉱業」が前月比1.83ポイント増の2.70倍となりました。
「情報通信業」は2カ月連続、「製造業」は4カ月連続TOP3となりました。12月度は求人数が前月比105%、転職希望者数は前月比73%となり、12業種中11業種でグローバル転職求人倍率が上昇しました。
2013年からの4年間のトレンドとして、毎年12月は、転職希望者の新規登録が最も少ない月となっており、2013年、2014年12月は転職希望者数、求人数ともに減少していたのに対し、2015年、2016年12月は、転職希望者数が減少する一方で、求人数は増加傾向に転じており、過去4年間の12月度求人数を比較すると2016年12月度求人数は過去最高となりました。グローバル転職求人倍率1.59倍も2016年で最高倍率となっており、転職活動が年末にかけ鈍化する一方で、採用活動は活発化が見られ、12月は1年間で、採用側と転職希望者との需給バランスが崩れる月となるのではないかと考えられます。