最も役立った方法 「海外留学および長期滞在」は半年間を境に最多に
◆はじめに
日本のグローバル化が進む昨今、日本人の英語力の向上が大きな課題となっています。義務教育での授業、英会話スクール、各種教材・アプリなど、日本人は他国と比較して多くの学習機会がありながらも、その英語力は、世界およびアジア諸国の中で未だ低い位置にランキングされています。またTOEICや英語検定等で高いスコアをマークしても、実際にビジネスでストレスなく活用できる英語力が得られるとは限りません。
そこでDaijobでは、「ビジネスで活かせる英語力はどうすれば身につくのか」という疑問を明らかにすべく、英語力を武器に活躍しているビジネスパーソンに対し、アンケート調査を実施しました。
◆調査概要
調査期間: 2018年4月11日(水)~ 4月15日(日)
調査対象条件:
・日本国籍の者
・日本語力ネイティブレベルかつ英語力ビジネスレベル以上(TOEICスコア735点以上)を有する者
・ビジネス経験がある者
有効回答数: 300名
調査方法: 「Daijob.com」を通じたインターネット調査
調査主体: ダイジョブ・グローバルリクルーティング株式会社
◆調査結果サマリー
■最も役立った英語学習は「海外留学および長期滞在」、次いで「友人・パートナー」も
最も役立った英語学習の手段を尋ねたところ、「海外留学および長期滞在」が最も多い58.3%を占めました。次いで「友人、パートナー」が7.0%、以下、「英語教材」「小学校・中学校・高校」が共に5.0%と続いています。英会話スクールや、オンライン英会話サービスを挙げた人はそれぞれ、3.7%、2.0%にとどまりました。
これを、海外留学・滞在期間別にみると、半年間未満の場合、「英会話スクール」「英語教材」(共に14.9%)が最も多く、「海外留学および長期滞在」は2.1%にとどまりました。一方、半年間以上1年未満滞在した場合、「海外留学および長期滞在」は41.4%で最も有効な手段へと伸長、1年以上の場合も同様の傾向が見られ、半年間を境に海外留学・滞在の効果が顕著に表れることが分かりました。
■「英会話スクールが最も役立った」は2年以上通った人が圧倒的
最も役立った学習手段として「英会話スクール」を挙げた人の利用期間を見てみると、2年以上が81.8%を占め、2年未満の人は18.2%にとどまりました。また「オンライン英会話」を挙げた人でも、半数が2年以上と答えました。
■英会話スクールおよびオンライン英会話の利用ブランドランキングTop.5
英会話スクールやオンライン英会話スクールを利用したことがあるかを尋ねたところ、英会話スクールには54.0%に当たる162人が、オンライン英会話スクールには20.3%に当たる61人が利用したことがあると回答しました。
どの英会話スクール、オンライン英会話スクールを利用したかを複数回答で尋ねたところ、英会話スクールでは「Berlitz」が14.8%、オンライン英会話スクールでは「DMM英会話」が19.7%で、それぞれ最多となりました。
■英語学習、「継続は力なり」
英語を習得するための重要なポイントを挙げてもらったところ、「学ぶスタンス」を挙げる回答が多く寄せられました。特に、「継続すること」、「失敗することを恐れずに積極的に行動すること」が必要であることがうかがえます。
■4人に3人は「英語習得で仕事の選択肢増えた」
英語を習得して受けた恩恵について尋ねたところ、「仕事の選択肢が増えた」と答えた人が、4人に3人に当たる75.0%に上りました。また、「年収がアップした」と答えた割合は全体で33.3%に留まりましたが、職種別では大きな差が生じました。「エグゼクティブ/経営」では84.6%は年収がアップしたと回答しましたが、「ホテル/レジャー/外食系/旅行」では、全員が「活動範囲が広がった」と答えた一方、「年収がアップした」は一人もおらず、「メリットを感じない」と回答した人が20.0%と全17職種中で最も高い割合となりました。
◆アンケート調査結果を受けて
今日の日本ではグローバル人材の育成が掲げられ、義務教育や大学教育でも英語学習に注目が集まっています。また、本調査では、英語を習得して「仕事の選択肢が増えた」という意見が多く挙げられました。それゆえ「グローバルで活躍したい人材に、より最適なポジションを」という理念を掲げる私たちDaijobにとって、英語学習の促進は今後もより重要な取り組みとなります。転職支援で求職者のチャレンジを後押しすることはもちろん、英語学習の分野でも求職者のサポートにも積極的に取り組んでまいります。