2022年9月、グローバル人材の求職者動向は前月と比較して全体的に活発化

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 厚生労働省が発表している有効求人倍率は2021年12月以降、増加が続いています。産業別にみると、宿泊業・飲食サービス業(51.1%増)、生活関連サービス業・娯楽業(28.9%増)、卸売業・小売業(18.7%増)(※1)と、サービス産業での増加が目立ちました。入国制限緩和により海外からの観光客増加や、国内でも観光庁による全国旅行支援が開始。リアル店舗や施設への客足が増えることを見込んだ採用が進んだことで、求人数も増加していることが理由としてあげられるようです。それでは、9月の“グローバル人材の動向(※2)”はどうなっていたでしょうか。さっそく見ていきましょう。

※1 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和4年8月分)について」参照
※2 英語・日本語共にビジネスレベル以上の人材に絞った【Daijob.com登録者で求人応募歴あり、スカウト「興味あり」返信歴あり】の動向

【主なトピック】
・前月比では、半分以上で活発化傾向。増加率が大きい職種は「企画/マーケティング/PR」(+17.0%)
・前年同月比は、引き続き「語学/トレーニング/語学系」(+30.1%)が活発化

前月比では、半分以上で活発化傾向。増加率が大きい職種は「企画/マーケティング/PR」(+17.0%)

 9月は、12職種中7職種でプラスを推移し、半分以上で活発化傾向が見られました。8月にマイナスだった「企画/マーケティング/PR」(+17.0%)をはじめ「電機・機械」(+ 8.2%)、「営業」(+5.5%)、「IT関連」(+ 4.4%)もプラスに転じました。

前年同月比は、引き続き「語学/トレーニング/語学系」が活発化

 「教育/トレーニング/語学系」が(+ 30.1%)と、今年に入り継続して活発な動きがあります。加えて「営業」(+ 0.7%)で活発化したものの、その他は鈍化傾向です。特に「クリエイティブ」(-33.8%)では、大幅なマイナス傾向になりました。

 前月比では「営業」「企画/マーケティング/PR」が6月以来3ヵ月ぶりのプラス推移。また、7・8月は5職種で活発化したのに対し、9月では7職種に増加し、徐々に鈍化傾向からの持ち直しを見せています。退職のタイミングとして選ばれやすい年末・年度末に向けて求職者も積極的に動くシーズンに入ります。そのため、グローバルに活躍している人材も、来月はさらに活発化することが見込まれます。