9月頭に、2024年度の税制改正に関する要望が各省庁から公表されました。その中でも、長期勤続者ほど有利になる退職所得課税の仕組みが、成長産業への労働移動を妨げる要因になるといった指摘があり、見直しが問われています。その他、「新しい資本主義実現会議」で政府が打ち出した「三位一体の労働市場改革の指針」では、構造的に賃金が上昇する仕組み作りのため、リスキリングやジョブ型人事の導入など、転職を促す取り組みを進める方針を固めており、将来的にはますます人材の流動が活発になりそうです。
それでは、9月の“グローバル人材の動向(※1)” はどうなったのか、見ていきましょう。
それでは、9月の“グローバル人材の動向(※1)” はどうなったのか、見ていきましょう。
※1 英語・日本語共にビジネスレベル以上の人材に絞った【Daijob.com登録者で求人応募歴あり、スカウト「興味あり」返信歴あり】の動向
【主なトピック】
・前月比は、4職種を除いて活発化、営業は50%以上
・前年同月比も、4職種を除いて活発化
・前月比は、4職種を除いて活発化、営業は50%以上
・前年同月比も、4職種を除いて活発化
前月比は、4職種を除いて活発化、営業は50%以上
9月は、夏季休暇明けにリフレッシュした求職者の転職志向が活発化し、1月を期初とするグローバル企業側も年末までの人員確保に動くため、1年のうちで最も求職者動向や採用活動が活発化する時期です。
その中でも、特に「営業」職種での増加が目立ち(+52.4%)、8月の(-4.5%)から大きく転じています。日系グローバル企業の「海外勤務」求人や、海外転職の人気が高まっている影響が考えられます。その他、「電機・機械」も、8月の(-34.2%)から(+29.8%)と大きな伸び率を見せており、鈍化している4職種もすべて(-10%未満)に留まるなど、例年通り全体的に活発化しました。
前年同月比も、4種を除いて活発化
前年同月比は、7月、8月に引き続き12職種中8職種が活発化しました。「クリエイティブ」(+ 50.0%)をはじめ、「IT関連」(+25.6%)、「コンサルティング」(+ 20.4%)が20%以上に活発化し、その他「企画/マーケティング/PR」(+ 16.9%)、「サービス/リテール系」(+15.3%)、「アドミン系」(+10.6%)など、3職種で10%以上の活発化が見られました。
前月比においては、6月以降、鈍化傾向が続いていましたが、9月の転職市場は例年通り大きな動きが見られました。
弊社では9月に、Daijob.comをご利用中の採用担当者向けに「求職者が応募したくなる求人の書き方」を公開しました。採用に成功した企業様の傾向を分析したノウハウを掲載しております。求職者からの応募に苦戦している企業様に役立つ情報になります。採用活動が一区切りする10月、来期の戦略をたてる参考にしてみてください。
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