2024年1月、グローバル人材の求職者動向は、前月比は全体的に活発化、そのうち「クリエイティブ」は81.3%と著しく増加

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2024年が始まって、あっという間に1ヵ月経ちましたね。さて、弊社では、年次で実施している「英語力と年収の関係」を先月末に発表しました。英語力の違いによる年収差がもっとも多かったのは、年代別で見ると 50 代の男性が 1.4 倍(263 万円差)、50 代の女性は 1.9 倍(303 万円差)でしたが、昨年度と比較すると微減という結果になりました。その理由として、海外永住者の増加(※1)が挙げられています。
各国の最低賃金(時給)を見てみると、米国ニューヨーク市他では16USD(約2400円)、オーストラリアは23.23AUD(約2230円)、イギリスは11.44GBP(2128円 *2024年4月〜)、カナダ・ブリティッシュコロンビア州16.75CAD(約1860円)と、日本の倍以上となる国や州が多くなっています。

また、海外に現地法人を設ける日系企業数は2万社以上と、1980年以降年々増加傾向です。欧州や中南米では、今後1〜2年で事業拡大意欲を見せた企業は5割以上。一方、人材不足の課題に直面する日系企業は全体で5割を超え、特に、大企業の製造業で高い割合です。(※1)

年収・キャリアアップを目指すグローバル人材は、現地企業や、海外の日系企業への転職機会が増え、国を超えて流動的に動く年になるかもしれません。(※2)

それでは、2024年1月の“グローバル人材の動向(※3)” はどうなったのか、見ていきましょう。

※1 外務省『海外在留邦人数調査統計 統計表一覧(過去のデータ)令和5年12月11日』参照
※2 独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)『ジェトロ 2023年度 海外進出日系企業実態調査(全世界編) 2023年11月21日』参照
※3 英語・日本語共にビジネスレベル以上の人材に絞った【Daijob.com登録者で求人応募歴あり、スカウト「興味あり」返信歴あり】の動向

【主なトピック】
・前月比は全体的に活発化、そのうち「クリエイティブ」は81.3%と著しく増加
・前年同月比は6職種が活発化、前月比同様「クリエイティブ」が99.3%と大幅アップ

前月比は全体的に活発化、そのうち「クリエイティブ」は81.3%と著しく増加

昨年10月以降、全体的に鈍化傾向でしたが、今月は活発化しました。その中でも、「クリエイティブ」(+ 81.3%)は、過去一番ほどの大幅増加。続き、「コンサルティング」(+ 41.4%)、「教育/トレーニング/語学系」(+ 37.3%)、「企画/マーケティング/PR」(+33.1%)と4職種は30%以上の高いプラス数値を記録しました。

前年同月比は6職種が活発化、前月比同様「クリエイティブ」が99.3%と大幅アップ

前年同月比は半数の職種で活発化。前月比同様、「クリエイティブ」(+ 99.3%)、「コンサルティング」(+ 54.3%)が高く、「企画/マーケティング/PR」(+20.1%)と活発化しました。一方、2023年12月に引き続き、「エグゼクティブ/経営」と「金融/保険/不動産系」は15%以上マイナスになっています。

前月比、前年同月比とも、「クリエイティブ」が格段に活発化しました。その背景として、主に、業界のリーデイングカンパニーである、大手ITエンターテイメント企業がDaijob.com内での露出を上げたことが起因しています。VTuberプロダクション企業数が増加したり、海外展開を進める企業もあり、市場が盛り上がりを見せています。また、同業他社から求人掲載の問合せも増えており、今後、動画・配信系の求人が活発になると予想しています。

また、「コンサルティング」も前月比で41.4%、前年同月比で54.7%と大幅に増加し、活況です。
理由は様々ありますが、ひとつには、2024年もDX(デジタルトランスフォーメーション)分野での需要が絶えず、多くの企業が2025年の崖(※4)への対応策について相談を求めてコンサルティング企業に依頼する事態が続いているようです。現在、それに対処できる人材が不足しており、そのニーズが高まっていると考えられます。
※4 出展:経済産業省 DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~
 
 
  

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