2020年7月、グローバル人材の求職者動向は、再び全体的に活発化

Close-up of male hands using laptop in home.
厚生労働省の発表によると、有効求人倍率は6カ月連続で低下しています。(2020年7月発表)グローバル人材の求職者動向※は、先月(6月)にやや鈍化の傾向も見られましたが、7月の動きはどうなっているでしょうか?

※英語・日本語共にビジネスレベル以上の人材に絞った【Daijob.com登録者で求人応募歴あり、スカウト「興味あり」返信歴あり】の動向

【主なトピック】
・7月は2職種以外で活発化
・7月の昨年比は7職種で鈍化

7月は2職種以外で活発化

前月の6月はマイナスになった職種が4種類、横ばいが1職種ありましたが、7月は「教育/トレーニング/語学系」(-5.7%)、「コンサルティング」(-11.3%)の2種類を除いて、再び活発化の傾向となっています。5月の動向以上に活発化している職種がほとんどです。

2020年7月の職種別「求職者数」動向比較(前月比)

7月の昨年比は7職種で鈍化

同年前月比で活発化の傾向があるものの、昨年の同月比は「営業」(+0.6%)、「エグゼクティブ/語学系」(+6.5%)、「マーケティング/PR」(+6.0%)、「サービス/リテール系」(+18.1%)、「その他の職種」(+3.8%)の5職種が鈍化しています。9月や10月の入社に向けて、7月は企業側も求職者側も転職・採用活動が活発化する時期ですが、今年は昨年と比べると多くの職種で動きが鈍くなっています。

2020年7月の職種別「求職者数」動向比較(前年比)

コロナの感染拡大の影響を長期的に捉え、事業計画の立て直しを図っている企業も多いかと思います。リモートワークの普及により、日本でもジョブ型雇用の考え方が広まろうとしており、採用活動に置いても、外資・グローバル系企業で一早く取り入れられていたWeb面接が当たり前になりつつあるなど、日本国内でも仕事に対する変化はさらに進んでいきそうです。

例年は、秋に向けて特にIT関連の求職者の動きが増加していきますが、コロナの影響でさらに転職活動者が増加するのか、来年度の事業計画を立てる参考になるように、来月もグローバル人材の求職者動向をお伝えしていきます。