一歩先行くビジネスカンファレンス「MASHING UP」vol.2レポート

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(写真:左から井土亜梨沙氏、シェリル・スコット氏、日高久美子氏)

 2018年11月29日~30日、株式会社メディアジーン主催のビジネスカンファレンス「MASHING UP」が、TRUNK(HOTEL)(東京都渋谷区)にて開催されました。様々な国籍や業種、性別などの垣根を超えて混ぜ合わせる(マッシュアップする)ことで、イノベーションを起こしていくことを目的にしています。“多様性が社会を豊かにする”という確信のもと、2日間に渡って総勢122名のスピーカーが登壇。同イベントに弊社Daijob.comは、アソシエイトパートナーとして協賛しました。

開催第2回目となる今回のテーマは、「Bravery(勇気) & Empathy(共感)」。“ソーシャライジング”がコンセプトの会場・TRUNK(HOTEL)内には、ラウンジスペースや円卓テーブルの会場もあり、登壇後のスピーカーと話し込む来場者も多く見かけられました。

『個の力を引き出す:潜在する動機と意欲』

登壇者:シェリル・スコット(カプラン・インターナショナル)、日高久美子(WeWork)、井土亜梨沙(フォーブス ジャパン)

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 このセッションは冒頭で、「海外転勤を希望する新入社員」の割合が2012年に約50%あったものの、2018年は約30%に低下しているというデータ(※)の提示から始まりました。

語学学校カプラン・インターナショナルのスコット氏は、その減少ぶりに驚きながら、「日本人は、もっとオープンマインドになることが大切」とアドバイス。「心に内在しているものを表現して、自身の宝となる人間関係を築いてほしい」と、語学習得以上に得られる財産について語りました。

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フォーブス ジャパンの井土氏は「海外に行きたくないと思っている人の意見も聞きたい」と、積極的に会場内の参加者に呼びかけ、幅広く意見を知る機会が作られていました。

2018年のトレンドワードとして取り上げられることが多い“コワーキングスペース”を提供するWeWorkからは、日高氏が登壇。日本参入時には「うまくいかないだろう」という声もあがっていたことを打ち明けながら、「自分が好きなもの、自分が愛しているもの、熱情を持てることをやろう」「“何かに貢献できる” “シェアできるものがある”と気づいたときから意識が変わる」と会場内を力づけていました。

※一般社団法人 日本能率協会「2018年度 新入社員 意識調査報告書」より

『さよならキラキラダイバーシティ―理想と現実の狭間でもがく企業の挑戦』

登壇者:上村千絵(オムロン)、鳥屋尾優子(ワコールホールディングス)、堀潤(8bitNews/GARDEN)

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(写真:堀潤氏)

ジャーナリスト/キャスターの堀氏による「生の話を聞きたい」というトークで始まったこのセッション。

オムロンでダイバーシティ推進グループに所属しているという上村氏は、「“ダイバーシティ=女性活躍”と言われることが多いが、そうではない」と明言。ワコールで女性推進室に所属している鳥屋尾氏も、「“女性活躍”と言われているものの、何を持って“活躍”というのか?」と疑問を投げかけ、“ダイバーシティ”が持つ本来の意味と一般的な認識のズレを指摘していました。

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(写真:左から上村千絵氏、鳥屋尾優子氏)

改めてダイバーシティという言葉の本来の意味は、「各個人が出し切れていない力を発揮できる環境」であるということ。女性側も決して女性だけではなく、男性も含めたあらゆる個人の活躍を願っているのが本望である、ということがセッションの中で主張されていました。

さらにダイバーシティを企業で浸透させるには、会社側の体制として「成果・活躍は決して1つの価値観ではなく、公平性のある評価をするべき」という意見も。

最後の締め括りに堀氏が、「自分の問題解決は、誰かの問題解決にもなりますから」と参加者に呼びかけ、「この先は皆さんでやって行きましょう!」と活気づけていました。

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「MASHING UP」は、これらの他にも合計43のセッションが開かれ、ほぼ満席の状態になる会場も多く見られました。既成概念の枠に収まることが、必ずしも人を幸せにするとは限らないと多くの人が気づいている世の中で、生き生きと暮らすには……? 他者の中に自分が共感できる部分を見つけることで互いの潜在的な可能性に気づき合い、新しい結びつきが生まれていく楽しさを体感できるイベントでした。

多数の文化体験をしている登録者が多い私たちのサイト「Daijob.com」も、ますます国籍や性別など従来のカテゴリーに捉われない発展を目指していきます。