新年度が始まりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
人事・採用担当者の皆さまは、新しい組織体制・販売計画に基づいた採用活動を進められているかと思います。
コロナ禍になり1年以上が経過しましたが、その間に採用活動の方法も大きく変化しました。採用過程にリモートを取り入れる企業が急増し、掲載課金(求人掲載料の前課金)が発生しない「成功報酬型」サービスを利用して、採用活動を行う企業も多くなっています。
「成功報酬型」サービスは、応募者1名につき費用が発生する「応募課金」と採用者1名につき費用が発生する「採用課金」に分けられますが、まずは転職サイトで導入されていることが多い「採用課金」のメリットについて見てみましょう。
成功報酬型サービスのメリット
・掲載課金型の求人掲載で人材を採用できなかった場合、採用費用の無駄を避けることができる
・人材紹介会社の成功報酬費用よりも、成功報酬型サービスの費用の方が一般的に低いため、採用にかかる費用を低く抑えることができる
このように、費用の面で特にメリットのある成功報酬型サービスですが、一方で利用には注意点がいくつかあります。
成功報酬型サービスの注意点3つ
①採用計画が遅れがち
成功報酬型サービスを利用すると、理想の人材が現れるまで、採用を見送る傾向があります。人材市場において、非常に希少価値の高い人材を長期的に待ち続けてしまう場合も見られます。特に販売計画に大きく影響するポジションの人材を採用したい場合は、期限を決めて採用活動を行う必要があります。
②待ちの姿勢になりがち
成功報酬型で採用活動を行う場合も、ピンポイントにダイレクトリクルーティングを行う方が必要がある可能性が高いです。成功報酬型の採用活動は気軽に始められる代わりに、採用成功への熱量が低くなりがちです。採用難易度が高いポジションは、他の採用手法と同じく積極的にスカウトするなど、行動量を増やすことが、採用成功に近づきます。
③採用費用が割高になる可能性もあり
成功報酬型の場合、採用者1名当たり100万円前後の採用費用が発生することが多いです。応募・採用率が高いポジションの場合は、掲載課金型を利用した方が1名あたりの採用費用単価を低く抑えることができます。
「『成功報酬型』は採用できなければ無料!」と一見リスクのないお得なサービスに思われますが、人材市場の状況や採用ポジションによって、メリットデメリットがあります。各ポジションの採用計画に合わせて、「掲載課金型」と「成功報酬型」のサービスを活用していきましょう!
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