できる社長はお客様の”記憶”に残る会社を目指す

皆さん、こんにちは。
ヘッドESコンサルタントの金野です。

世の社長さんの中には、せっせと異業種交流会に出かけ、
人脈を増やすことにいそしんでいる方も多くいらっしゃいます。

かく言う私も、一時期はそういうものだと思い、
異業種交流会に参加して名刺をたくさん交換
できるととても満足して帰ってきていました。

しかし、いかがでしょうか?
名刺の数は溜まったかもしれませんが、
そこからどれだけのお客さんと仕事につながったでしょうか?

大切なことは、知り合いの数ではなく、
「どれだけ自分の会社のことを記憶にとどめてくれているかどうか」です。

たとえば、プルーンといえば「ミキプルーン」、
通販といえば「ジャパネットタカタ」という
ように、お客様に記憶してもらうことが大切なのです。

あなたの会社はお客様からどのように記憶されていますか?
弊社としては、
「CSRを頑張る会社・地域No.1の会社のことなら、
組織づくりの有限会社人事・労務だよ」と紹介されることが多くなりました。

そのためには、ホームページだけでなく、
FacebookなどのSNSの活用も有効な視点です。

弊社のお客様に、横浜で「CSRと言えば大川印刷」と言われ、
この不況の中でも業績を伸ばし続けている印刷会社があります。
http://www.jinji-roumu.com/zisseki/koe_ookawa.html

大川社長は、日本のCSR元年と言われた当初から、
”マイ箸”や””マイボトル”を持ってエコを徹底するほど。

事業スタイルだけでなく、ご本人の生活スタイルも徹底するこだわりです。

日本でCSRという言葉が浸透していないその当時、
ご本人も対談の中で、笑い話として、
おっしゃっていましたが、相当変わった方だと思われていたそうです。

しかし、その徹底ぶりを見てファンになる方も多く、
「エコを大切にしている印刷会社と言えば大川印刷さんだよ」と、
どんどんファンが増えていったのです。

私もそんなファンの一人です。

そして、大川社長には、
私の大切な記念日の時などにも
「障がい者の方が丹精こめてつくっているワイナリーのワイン」を
贈ってくれるなど、その”グリーン(人に地域に環境にやさしい)”の
視点を貫いた姿勢に、私のみならず一発で彼のファンに
なってしまう方も少なくないようです。

「ビジネスとは売った後からはじまる」ということは、
これからの時代、大切な視点です。

商品自体の寿命は今や3年といわれる中、
新しい商品をつくり出し世の中に受け入れられる
ためには、新規顧客と既存客ではその難しさは、なんと7倍もの差があります。

私も皆さんと同じく、メールマガジンやSNSを行っていますが、
お客様が新商品を受け入れてくれるかどうかは、
新規と知り合いの方ではそれだけの差があるのです。

そして、大切なのが、この大川社長の姿勢です。

新規営業も大切ですが、それにも増して今、大切なことは、
既存客をいかにファンにして、記憶に残してもらうかです。

その為には、頭のてっぺんからつま先まで、
記憶に残るほどの経営のスタイルに磨きをかけ、
商品を売るだけではなく、売った後もその姿勢を貫くことが大切です。

できる社長はお客様の記憶に残る会社を目指し、
ダメな社長はいずれ自分でも名前を忘れて
しまうような知り合いの名刺を集めて満足しているのです。
 

金野 美香:日本ES開発協会プロフィール
金野美香(きんの みか)日本ES開発協会 専務理事 | 福島大学行政社会学部卒業後、有限会社人事・労務にて、日本初のES(従業員満足)コンサルタントとして、企業をはじめ、大学、商工団体で講師を務めるなど幅広く活動する。“会社と社員の懸け橋”という信念のもと、独自に編み出したES向上組織開発プログラム「クレボリューション」や、組織活性度診断「人財士」を活用した社内プロジェクトの立ち上げに取り組む。[http://www.jinji-roumu.com/] ・Tel:03-5827-8217 ・Mail:info@jinji-roumu.com