笈川 義基の記事一覧

笈川 義基プロフィール
東京大学法学部卒業。英国系総合商社、英国系損害保険会社、ドイツ系損害保険会社において、営業、業務、IT、再保険、商品開発、コンプライアンス・オフィサー、経営企画、M&A、人事担当役員などの基幹業務を現場長として経験した。4年間の取締役としての活動後、人事コンサルタント(戦略HRM)・リスクマネジメント(RM)を行うユニバーサル・ブレインズ株式会社を立ち上げる。

グローバル人材育成の盲点( その 3 ) – 「間人主義」の超克

「福島原発事故」が日本人の感性に与えた影響 3 月 11 日の東日本大震災は、日常の平穏さ、当たり前の常識が一瞬のうちにそれが全く非なる世界へ残酷に切り替わる現実に直面しました。日常、ありえない世界と、現実は、実は隣り合 […]

社内で英語公用語にすることの是非( その 3 )

楽天「日本企業をやめ、世界企業になる」の真意 では楽天のような新興企業の場合は、どういうロジックが「社内公用語英語化」の背景にあるのだろうか。 楽天は最近次のような報道発表をしている。楽天は世界 27 カ国に進出しグルー […]

社内で英語公用語にすることの是非(その2 )

外資系企業での日本人社員の英語力 「そもそも日本人の 95 % に英語は要らない」と語るのは、「英語公用語化バカ」論の旗手、成毛氏ⅰである。「総合商社や海外展開を目指す会社にとって確かに英語が必要な人は多いだろうが、それ […]

社内で英語公用語にすることの是非(その1)

内需型産業でも英語公用語へ 社内で英語公用語にすることの是非論が、一段と世間一般に盛んになってきた。前にこのコラムでも「英語ができない執行役員はクビ」論として、いち早くそれを詳細に分析して紹介したこともある。この問題はそ […]

「英語ができない執行役員は2年後にクビ」論(その3)

英語を社内公用語とすることのメリット それなのに、なぜ楽天では社内公用語を英語にするというのだろうか?いったいその積極的なメリットはどこにあるのだろうか。日本企業が日本にある本社で英語を社内公用語にする目的や狙い・効果は […]

「英語ができない執行役員は2年後にクビ」論(その2)

英語を社内公用語とすることの「デメリット」 このように「英語社内公用語化」を制度化することに合理的な理由があるのだろうか。そしてそれには全く問題がないのだろうか? まず、前述の日立製作所も、それだけスピード感覚あふれる社 […]

「英語ができない執行役員は2年後にクビ」論(その1)

つい最近のことだが、楽天の三木谷浩史会長兼社長は、「2年後に英語ができない役員はクビだ」と言っていた。このときの週刊誌のメイン・タイトルは『世界であなたは戦えますか?グローバル人材になる方法』である。そこから、グローバル […]

「クルマ買うなんてバカじゃないの ? 」社員の台頭(その2)

前回に引き続き、「バブル後世代」つまり「嫌消費世代」について議論をすすめよう。   バブル後世代の「劣等感」が深い意識の底に。 何よりもこの価値意識の裏には、彼らの持つ強烈な劣等感が潜んでいるという。劣等感を補おうとする […]

「クルマ買うなんてバカじゃないの ? 」社員の台頭(その1)

米国経済の「鬱」状態 最近の日本経済は、グローバル化の中で 1 人負けの勢いである。新興国に比べて先進国は景気回復の勢いで見劣りし、世界経済のデカップリング(非連動)は確実に進行中でより鮮明になってきている。ⅰ リアル経 […]

グローバリゼーションと人事の対応(その2)

前回に引き続き、グローバリゼーションの進行とそれに対する人事の対応というチャレンジングな課題について考えてみよう。   MNC とは何か 外資系企業で使用される英語には、「SME」 という単語がある。これはソニー・ミュー […]

グローバリゼーションと人事の対応(その1)

グローバリゼーションは、日本企業にとっては、ライバルである海外大手企業の関心事ではあっても自社にとっては他所事(よそごと)であった、というのは昔の話。今やグローバリゼーションは、いやでも直面せざるを得ない日本企業自身の課 […]

人件費の変動費化について(その2)

前回は、未曾有の経済危機の中での経営者サイドに支払われる報酬をテーマに内外の様々な見方について紹介した。今回は、同じように厳しい経済情勢を背景にコストカットが迫られる中での「従業員サイドに対する報酬制度」についてとりあげ […]